ブログも二次創作も全ては消費活動だ!! 書籍『物語消費論改』

こんにちは! うしらく(@ushiraku)です!

今回は、わたしが衝撃を受けた書籍『物語消費論改』のレビューを書いていきます!

読み終えてから「こんな考え方があったとは…」と思わざるを得ない内容の書籍です。

『物語消費論改』とは

『物語消費論改』というタイトルを見ると漢字が多くて難しいイメージを受けます。実際、内容も少し難しいです(笑)。

著者は、まんが原作者であり批評家でもある大塚英志さん(以下、大塚さん)。

マンガの代表作としては『多重人格探偵サイコ』や『アンラッキーヤングメン』がありますね。

大塚さんは「世の中の人たちは物語を消費しているという概念を持ったほうがいい」ということを、この『物語消費論改』の中で書かれています。

うしらくオススメポイント(★5つがMAX)

  • ためになる ★★★★
  • 上から目線 ★★★★★
  • ネチッこさ ★★★★★

本書の内容はとても為になるし刺激的なんですけど、終始「上から目線」な書き方にイラッとします(笑)。

あと、ネチっこい言い回しも目につくので、オッサンからの説教本という目線で読み進めるのも一つの面白さです。

そもそも消費とはなんぞや?

普段、私たちは日常の中で「消費」という言葉に触れています。それは「消費者」だったり「消費税」というような感じです。では、そもそも「消費」ってどういう意味なんでしょうか?

goo辞書によると…

人が欲望を満たすために、財貨・サービスを使うこと。「個人―」

という意味だそうです。

なるほど、自分の欲望を満たすためにお金を払ってモノやサービスを買うということですね。

「物語を消費する」ということ

では、物語を消費するって何なのか。ここを掘り下げていきましょう。

例えばそうですね、「マンガを買って読む」のがイメージしやすいかもしれません。

マンガってまずはお金を払って好きな作品を買いますよね。そして、そのマンガの世界観を楽しむ。この一連の流れが「物語を消費する」ということ。

モノを買い、物語を楽しむ。これは昔からある物語消費の形です。

「二次創作」という新しい消費のパターン

マンガというコンテンツへの物語消費は、更に新しい変化を続けています。

それは「二次創作」や「同人誌」というもの。どこがどう新しいのかというと、「二次創作」って原作が存在しないと作れないじゃないですか。これはかなり異質で、他の分野ではなかなか無い消費の仕方です。

マンガ原作を買って読み終えてから、原作の物語を「下敷き」にして自分が描きたい世界観を二次創作として描く。そして出来上がった作品をネット上に投稿するなり販売する。原作がなければ成り立たない創作活動です。

消費した人が「配信者」になる

本書を読み進めていく中で一番面白いのは「消費者が配信者になる」というところ。

二次創作をする人はまず原作を買う、この行為が消費。

そして原作の物語を自分の中に取り込んだ後に、今度は配信者として創作を始め、出来上がったものをコミックマーケットで販売したりWEB上に投稿する。この瞬間、消費者が「配信者」に変わります。

なんというか、オリジナルで物語を作っているわけじゃないのに、クリエイターっぽい「配信者」になるって不思議な文化です。

うしらく流まとめ

『物語消費論改』を読んで思ったのは、世の多くの人は「与えられたキット」で遊んでいるに過ぎないのだなということ。

二次創作の場合は「マンガ原作というキット」で遊び、ブログやSNSで投稿する人は「プロバイダーサービスというキット」を使って遊んでいます。

今目の前にある「消費」はもはや、従来の「モノを買っておしまい」というカタチとは全くの別物なんですよ。