ぼくは、本書を執筆している今(2020年3月17日火曜日)、歯科大学の附属病院に入院しています。
親知らず4本を抜歯するために入院したのですが、想像以上に痛く、オペ当日から3日間、ぐったりしていました(笑)。
院内では、コロナウイルス感染拡大を防ぐため、面会停止などの措置が取られ、病棟はかなり静かです。
あと、外出・外泊禁止なので、近くのコンビニに買い物に行くこともできません。
とはいえ、各患者は病室に隔離されているわけではなく、病棟内であれば、自由に行き来できます。
買い物も、院内の売店なら可能ですし。
食事も、部屋で食べるか、食堂で食べるかは自由に決められます。
食堂利用者が少ないのは、コロナウイルスの影響もあるのか、それとも、ただ単に部屋で食べたい人が多いのか、それは不明です。
食堂では、テレビがついていて、ぼくも食事中は見ています。
やはり、時期が時期だけに、どの局も連日連夜、コロナウイルスに関する特集が多いですね。
我が家にはテレビが無いので、こうやってテレビを見られる機会は、とても貴重です。
で、ここから本題に入っていくのですが、コロナウイルスのニュースや番組って、情報過多になってません?
毎日欠かさず報道されるのは、
- 世界の感染者数・死亡者数
- 日本の感染者数・死亡者数
- 経済的不安について
- マスクやトイレットペーパーの物資不足
などの情報が多いわけですが、ぼくとしては、報道し過ぎにより、日本国民が精神的に疲弊してるように感じられます。
また、転売ヤーや、SNSでコロナ感染虚偽の投稿をする人などを、「悪」だと決め付けて、テレビ上で公開処刑しているようにも見えます。
なんというか、『報道=正義』という名の元に、やりたい放題やってるよね?と、思うわけですね。
確かに、「報道で正しい情報を伝えたい!」という熱意を込めてる製作者もいるのでしょうが、でも、ぶっちゃけ、報道って収益に繋げるためにやってるよね?と、ぼくはツッコミたくなります。
だって、本当に「正しい情報だけを伝える」ならば、どの局も同じような内容を取り上げる必要ないじゃないですか。
取り上げる情報はほぼ同じで、他の局と差別化するために、専門家やコメンテーターなどをゲストに招き、より視聴者の興味を惹こうとしてるわけで。
結局、報道というのは、利己的な考えしかないように、ぼくは感じています。
それって、Twitterで特定班とかやってる連中と、大差なくね?とも、思っちゃうんですよね。
前置きが長くなりましたが、本書の誕生は、そんな疑問から始まりました。
世間の多くの人が「目の前の情報」に一喜一憂し、不安な感情に振り回されているからこそ、ぼくの視点で、役に立てることがあるんじゃないかと思っています。
もしかしたら、あなたも、不安な感情に振り回され、毎日つらい状況に置かれているのかもしれない。
だからこそ、「ほんの少し視点を変える」だけでも、不安と上手に付き合うことができるよと、お伝えしたいのです。
そして、あなたが不安から解放され、あるがままの自分で、自由に生きられるように、本書がお役に立てば幸いに思います。
では、本編に入りますね。
第1章・情報とうまく付き合うための、自分モノサシ編
今目の前に起こっていることを、一歩引いた視点で見るには、過去の歴史を知ることが大事です。
というのも、人間の心理というのは、時代を超えても、本質的なものは、ほぼ変わっていません。
今回のコロナ騒動を初めて知ったとき、ぼくの脳内には、オイルショック時の光景が、パッと浮かびました。
日本における「第一次オイルショック」の有名なエピソードとして、各地でトイレットペーパーの買い占めが起こり、市場からトイレットペーパーが姿を消したことが挙げられます。
原油価格の高騰にともない、各種物資の不足が懸念されるなか、大阪近辺で「紙がなくなる」という噂が発生しました。
これが新聞などのメディアを通じて拡散すると、いつしか噂を信じた多くの人々が、トイレットパーパーを中心に砂糖や石鹸などを買い占め、騒動は全国に拡大することとなったのです。
実際のところ、当時の日本の紙生産は安定していて、トイレットペーパーの生産に支障をきたしていたわけではありません。
しかし田中角栄内閣が提唱した「日本列島改造論」の影響もあり、「狂乱物価」と呼ばれるインフレーションが発生。
「第一次オイルショック」とタイミングが重なった結果、人々の危機感があおられて、パニックともいえる騒動が発生したと考えられています。
引用元:ホンシェルジュ
この時、トイレットペーパーが爆発的に不足していたわけですが、結局は、ただのデマでしたよね?
オイルショックが起こったのは、1970年代。
つまり、それから約50年経った「令和」の今ですが、本質的なものは全く変わっておらず、「オイルショック」という現象が「コロナ騒動」という現象へと、変わっているだけなのです。
なので、コロナウイルス問題が解決しても、また全く別の新たな問題が発生したとき、今と同じような心理現象が起こることになります。
結論として、目の前の情報や感情に踊らされたら「負け」ということです。
そして、そういった不安定な時代を生きるには、常に世の中を一歩引いた視点で見て、「この問題の本質はなにか?」と考え続けるのが大事。
また、それに加えて、「どの情報を、どれだけ信じるか?あるいは、疑うか?」と、自分で判断基準を持つことが必要になります。
他者に惑わされないための、『自分専用のモノサシ』が。
生か死かの「2択問題」が、パニックを呼び起こす
精神科医である、海原純子さんの著書『ツイッター幸福論ーネットワークサイズと日本人』に、とても興味深いことが書いてあります。
群衆パニックは、選択肢が少ないときに起こりやすい。
様々な意見や視点が存在するときは、その多様性故に、パニックにはならない。
選択肢が唯一、又はイエスかノーか、になるとその方向に向かって群衆は進んでいく。
『ツイッター幸福論ーネットワークサイズと日本人』/海原純子(著)より引用
映画館で火災が起こると人々は出口に殺到する。ひとりがドアを押す。しかし開かない。
何人もがドア前で折り重なりながら戸を押して開けようとするがドアは開かない。
ドアは実は内側に引けば簡単に開くのだが、皆が客観性を失いドアを「押す」というひとつの選択肢しか頭に浮かばない時、パニックが起こるのである。
『ツイッター幸福論ーネットワークサイズと日本人』/海原純子(著)より引用
こちらの本は、2011年に発行された本です。
今(2020年3月時点)から9年前の内容なのですが、SNS心理の本質において、的を射ていると思います。
確かに、映画館という「群衆」が集まる「密室空間」において、火災という突発的な「状況」が組み合わさったら、場内はパニックに陥るでしょう。
「生」と「死」が、隣り合わせなわけですから。
で、そういったパニックは、人から人へと伝染します。
ただ、こういう非常事態だからこそ、生き残るためには、冷静な判断を下すことが大切です。
なぜなら、パニックを起こしている群衆と同じ行動をとっていたら、そいつらに巻き込まれて、死んでしまうから。
目の前の情報を発信することで、一番得をするのは誰か?
コロナ騒動が発端となり、テレビもネットニュースもラジオも、YouTubeもSNSも、どの媒体でもコロナウイルスの情報で溢れています。
では、ここで一つ、あなたに質問です。
メディアで情報発信をする中で、一番「得」をするのは誰だと思いますか?
答えは、発信側です。
例えば、YouTubeは、なぜ無料で視聴できると思いますか?
コンテンツ投稿者は、時間・労力・手間のかかる動画を無料で公開して、何のリターンがあるのか?
結論からいうと、広告収入を得るためです。
YouTubeの場合、大きく分けて、4つの構成要素がマネタイズに繋がっています。
- 視聴者
- 投稿者
- 広告出稿者
- YouTube運営
視聴者は、無料で動画を視聴できる代わりに、「広告を見る時間」を支払います。
投稿者は、無料で動画を投稿できる代わりに、「広告掲載料」を得られます。
広告出稿者は、有料で広告費を支払う代わりに、視聴者から自社の商品・サービスを購入してもらうことにより、リターンとして収益が得られます。
YouTube運営は、こうした「視聴できる場」、「広告収入を得られる場」、「広告を出稿できる場」として、『場所代』を得ているわけですね。
簡単にいうと、不動産屋みたいなもんです。
テレビの場合は、もう少し複雑な仕組みですが、大枠は同じです。
- 視聴者
- 製作者
- 広告出稿者(スポンサー)
- テレビ運営局
と、いう感じに。
で、この収益システムで儲けるには、スポンサーに一番利益を還元しないといけません。
なぜならば、スポンサーがお金を払わなくなったら、メディアで番組放映ができなくなるから。
じゃあ、どうしたらスポンサーに有利になるかというと、視聴率・再生回数の多い番組や動画を、たくさん作ることです。
そうなると、視聴率の高い番組、再生数の稼げる番組を作らないといけなくなるわけですが、それらの条件を満たすには、どういった内容にすればいいでしょうか?
答えは、「今、みんなが興味のある情報」です。
じゃあ、みんなが興味のある情報とはなにか?
今(2020年3月17日時点)でいうと、コロナウイルスの情報です。
ただ、単にコロナウイルスの情報だけを扱っても、他のメディアに埋もれてしまいます。
じゃあ、どうすればいいかというと、
- 最新情報
- 過激なキャッチコピー
- 有名コメンテーター
- 専門家
- ニッチな情報
などを集め、それらを番組に詰め込めばいいわけです。
これを突き詰めると、過激行為で逮捕されるYouTuberみたいな感じになります。
結局、何が言いたいかというと、メディアの情報発信で一番得をするのは、「発信者側」ということ。
そして、その「得」を最大限まで引き出すには、
- 再生回数(視聴率)を上げ、
- スポンサー(広告出稿者)からの出資を引きだし、
- 視聴者から購買活動を引き起こす
というサイクルを辿ることが必須です。
つまり、受信者側である視聴者は、何の得もしていないということになります。
まぁ、せいぜい、無料で番組が見れて、暇つぶしができるくらいがメリットでしょうか。
ちなみに、NHKや新聞、週刊誌などは、「コンテンツそのもの」をユーザーから買ってもらうことで、収益を得ています。
結局、お金が発生しないところには、情報発信は成り立たないという結論です。
以上のことを頭に入れておくと、テレビやネットニュースなどを見ていて、不安な感情に陥りそうになったときに、
と、一旦冷静になれます。
また、転売ヤーによる、マスク再販等のデマがSNSで出回ったときも、
と、自問自答すると、目の前の情報に、振り回されなくなりますよ。
マスク再販で、一番得をするのは…?
転売屋?
小売店?
製造元の会社?
それとも、製造元の会社の株主?
あなたは、どう思いますか?
情報入手源は、エビデンスの高いもの1〜2つに絞る
先ほども書いた通り、テレビもネットニュースもYouTubeも、結局は「カネ目的の情報」です。
なので、情報の質が高いかどうかは、ぶっちゃけ分かりません。
過去に、テレビ番組「あるある大辞典」とかでも、嘘の健康情報が放映され、話題になりましたよね?
こういう出来事があって以降、ぼくは「エビデンスのある情報」しか、信用していません。
今回のコロナウイルスの一件でいうと、厚生労働省の情報が、唯一、エビデンスのある情報だと思っています。
なぜなら、厚生労働省は「国」の機関だし、国民の健康を守ることが、国の「利益」になるからです。
国民全員がウイルスでダウンすると、日本という国は回らなくなります。
日本においての資源は、「人」であり「労力」です。
なので、そういった資源を守ることが、国にとっての「利益」になります。
もちろん、これはぼくの個人的な考えです。
ただ、ぼくは情報精査をする上で、以上のことを「モノサシ」とすることで、自分を律しています。
これはあくまでも、「ぼくのモノサシ」なので、間違ってるところもあるでしょう。
ですので、あなたには、「あなただけのモノサシ」を作ってほしいと思います。
ワーク1:自分の情報収集の「癖」を見つける方法
- 普段、自分はどの媒体(テレビ、ネットニュース、新聞、その他)から情報を得ることが多い?
- その媒体(情報源)を選んでいる理由はなに?
- もし、情報源を全て遮断するとしたら、どんな感情になる?
この3つについて、ノートやスマホのメモアプリに、書き出してみてください!
アウトプットをすることで、気持ちがスッキリしますよ!
超メンヘラ化社会を、自由に生き抜くために
このように、社会全体が不安定だからこそ、周りに流されないための「判断基準」が必要です。
自分の判断基準を持っていない人は、コロナ騒動でデマに踊らされてる群衆のように、時代に弄ばれることでしょう。
また、ぼくらを不安に陥れようとするのは、メディア・情報だけではありません。
自分自身の中にある「強迫観念」や、他者にすがろうとする「依存心」もまた、判断を鈍らせる要因としてあります。
なぜなら、この世はすべて「感情」により、動いているから。
人間心理があるからこそ、不安な感情が生まれ、トイレットペーパー売り切れ問題などが起こるわけです。
よって、この「超メンヘラ化社会」を生き抜くには、自分の感情としっかり向き合い、その上で、行動することが大事。
- 自分が今、どんな状況にいて
- 自分が今、何に不安を感じ
- 自分は今、誰と付き合うべきか
これらを認識し、あなたが自由に生きていくための、『自分モノサシ』です。
本編の構成
この記事では、本編「超メンヘラ化社会を自由に生き抜く! 『自分モノサシ』の作り方講座」の、第1章を試し読みとして掲載しました。
本編の方は、全3章構成になっており、より具体的な内容を、分かりやすく解説しています。
また、各章の終わりに、ワークを設けています。
この3つのワークをすることで、あなたは『自分モノサシ』を手に入れ、超メンヘラ化社会を自由に生きられるようになります。
以下、本編の目次です。
本編の目次
はじめに:13日間の入院生活から、コロナ騒動を俯瞰してみた
第1章・情報とうまく付き合うための、自分モノサシ編
- 人間の本質は、今も昔も変わっていない?
- 生か死かの2択問題は、〇〇を呼び起こす!
- 目の前の情報で、一番〇〇をするのは誰か?
- 情報入手源は、〇〇の高いもの1〜2つに絞れ!
ワーク1・自分の情報収集の「癖」を見つける方法
第2章・不安とうまく付き合うための、自分モノサシ編
- 不安の正体は〇〇だった?
- 〇〇思考な人ほど、不安に陥りやすい?
- コロナ以外の不安も、全て同じ原理!?
- 不安を全て、〇〇しろ!
- 目の前にある不安は、〇〇に直結しているのか?
ワーク2・紙1枚で、サクッと不安と向き合う方法
第3章・他者とうまく付き合うための、自分モノサシ編
- 全ての不安に、一人で対処するのは無理?
- 感情的な人に相談するのが「危険行為」な理由とは?
- SNSの人間関係には、1円の価値もない!?
- そのフォロワー、本当に信用できる人なの?
- 信頼できる相談相手には、お金を払ってもいい理由とは?
- 利害関係のない第三者に相談するべきメリットとは?
- 相談相手にベストなのは、『近すぎない〇〇』の人?
- 〇〇という、第3の選択肢!?
ワーク3・もう二度と、相談相手選びで失敗しない方法
おわりに:不条理かつ、不安定な時代こそ、自分を成長させるチャンスになる
- トータル17,000文字以上の、読み応えのあるボリューム!
- 3本の特典動画(計60分)で、通勤や家事などの「ながら視聴」ができる!
- 3つのワークで、超メンヘラ化社会を自由に生きられる!
このように、とことんまで、あなたの不安を解決できる内容です。
うしらくからのメッセージ
ぼくは元々は、他者の意見やテレビの情報に影響されやすい性格で、軸がブレブレな人間でした。
宗教の勧誘で見知らぬ集会に連れて行かれたり、占い師にハマって10数万円使ったり、大阪で80万円以上する絵画を買わされそうになったりなど。
20代の頃のぼくはまだ純情だったので、踏んだり蹴ったりの人生でした。
しかし、だからこそ、目先の情報や感情に惑わされないために、心理学やメディア運営、マーケティングなどを徹底的に勉強しました。
また、LINEで年間100件以上の人生相談にのる中で、不安に押しつぶされてる人が陥っている「誤った考え方」についても気付くことができました。
そして、ぼくなりに、3年近くかけて色々と分析・実践した結果、『自律心』を持つ事の大切さにたどり着くことができたのです。
現代は、とても不安定な時代です。
それの不安定さとは、物質的なものではありません。
むしろ、精神的な不安定さが、コロナウイルスの騒動で、露見されましたよね。
こんな不安定な時代だからこそ、SNSで不安が増幅され、デマに騙される人が増えているんだと思います。
ぼくは、そういった「囚われ」から、一人でも多くの人を救いたい。
そのために、自分が培ってきた『囚われない思考のコツ』を、あなたにシェアしたいと思いました。
あなたが、不安という囚われから解放され、あるがままの自分で自由に生きるためのお手伝いを、本書を通じて、させていただきたいです。
続きは、AmazonのKindle Unlimitedで、無料でお読みいただけます!