こんにちは! うしらく(@ushiraku)です!
今回は、わたしが大好きな絵師ナツキ( summer_treee )さんにインタビューしてきました!
生まれて初めてのスカイプインタビューなので、わたしもナツキさんも緊張しながらのスタートでしたが(笑)。
ナツキさんについて
ナツキさんは、『絵描き界の松岡修造』と言っても過言ではないくらいアツい絵師さんです。絵の話になると、とにかく熱量がすごいんですよ。
手がけられている作品はオリジナルから二次創作のイラスト、更にはニコニコ動画でのボカロPV(ボーカロイドのプロモーションビデオ)用イラストなどかなり幅が広いです。
こちらの作品は『KARENT巡音ルカ聖誕祭’16』にて配信されているボカロ楽曲「Sora」のジャケットイラスト。巡音ルカさんがとても美しいですねー!
最初はアナログ絵だった!?
ナツキさんと出会ったのは、お互いにpixivを始めて間もないころ…2014年の春でしたね。その時、ナツキさんの作品集の中で初めて見たのが『寒椿』でした。
▲ナツキさんの作品『寒椿』です。
この『寒椿』 は、デジタル作画ではなく全てアナログでの作画なんです!
デジタル作画とはパソコンにペンタブレットという機器を繋いで、イラストソフトを使って絵を描きます。ざっくり言うと、パソコンに最初から入っているペイントソフトの高機能バージョンソフトです。
ペン先の細さから色の指定もかなり細かく調整できます。また、広範囲を塗るときはワンクリックで色塗りできるので、めっちゃ楽なんです。
でも、『寒椿』 はパソコンを使ったデジタル作画ではなく、全てアナログでの手作業。
紙に鉛筆で下書きをして、その上からペンで線画を入れます。その後、消しゴムで鉛筆の線をキレイに消して、色塗りは水彩絵の具やコピックというペンを使って細かく塗っていきます。
インクが手に付かないように注意したり他の色と混じらないようにしなければいけないし、一つミスしたらそこで試合終了。とにかく大変な作業工程なんです。
わたしは以前からナツキさんに色々とお聞きしてみたいことがあったので、勇気をだして「インタビューをさせてください!」とお願いしました。
今回のインタビュー記事には、ナツキさんが絵を描き始めたきっかけから最近の創作活動、はたまた意外な一面について書いています。
それでは、インタビューの内容をお楽しみください!
▲ナツキさんの趣味は弓道です(作:ナツキ)
いつ頃から絵を描くことに目覚めたんですか?
まずはお決まりの質問からいきましょう!
うしらく:ナツキさんはいつ頃から絵を描くことに目覚めたんですか?
ナツキ:2~3歳の頃から絵を描くのが好きでした。毎日、食事の時間以外はとにかく描いてましたね。当時は『セーラームーン』を描くのが大好きでしたよ!
なんと!食事以外の時間はずっと絵を描いてただなんで。
うしらく:食事以外の時間も絵を描き続けるってすごい。よほど絵が好きなんですね!
ナツキ:でも、子どもの頃に描いてた絵を見返すと、本当に下手クソですよ(笑)。当時はとにかく枚数を描くのが好きで没頭していました。
好きなことに没頭する人ってステキです。わたしは飽き性だったので、長続きしたものは無かったなぁ(笑)。
学生時代もずっと絵を描いていたんですか?
子どもの頃から学生時代を経て、今に至るまでの絵描き歴を教えてください。
うしらく:学生の頃も、ひたすら絵を描いていたんですか?
ナツキ:そうですね、学生の頃は周りに絵描き友だちがいたので一緒に絵を描いてました。友だちと絵を描くのが楽しくて楽しくて!
絵描き友だちがいるとモチベーションが上がって、絵を描くのが更に楽しくなるんですよね!
ナツキ:ただ、だんだん年をとっていくにつれて絵を描く友だちが周りにいなくなっていって。社会人になってからは、絵を描く人が一気に減りましたね。
社会人になると仕事に時間を費やすのがメインになるので、創作活動をバランス良く続けるのってかなり難しいです。これは絵描き以外の趣味でも共通しているかと思います。
pixivに投稿し始めたきっかけ
インターネットが普及してからはネット上で絵を見せ合うのが普通になりました。
絵を投稿するサイトはたくさんありますが、主流なのはpixivやニコニコ静画など。サイト内で自分のアカウントを作れば誰でも無料で投稿できるので、絵描きにとっては最高の空間です。
ナツキさんがパソコンを使って絵を描き始めたところから、pixivに投稿するきっかけについて聞いていきます。
うしらく:パソコンを使って絵を描くようになったのは、いつ頃からですか?
ナツキ:本格的に取り組み始めたのは2014年からですね。その時にパソコンを買い換えたのがきっかけです。買い換える前のパソコンだとイラストソフトの動作が重かったので、ちゃんと絵を描けなかったんですよ。
うしらく:あー、分かります。イラストソフトの動作が重いと線がカクカクなりますよね。それが一番のストレスになるし。
ナツキ:そうなんですよ!でも、パソコンを買い換えてからは動作がかなりスムーズになりました。こんなにも違うのかとカルチャーショックを受けましたね!
▲カクカクする動作に苛立つ2人(作:ナツキ)
パソコンのスペックによっては動作が重くて、細かい線が引けなかったり思うような色味が出なかったりで、かなり苦戦します。デジタル作画をする上でパソコンのスペックは超重要です!
うしらく:pixivに投稿するきっかけは何だったんですか?
ナツキ:せっかくパソコンを買い換えて絵を描く環境が整ったし、pixivに作品を投稿してみたいと思ったんです。
この話を聞いて、パソコンを買い換えたことがナツキさんの創作環境を変えたんだなという印象を抱きました。
ナツキ:ただ、パソコンでデジタル作画を始めてからはイラストソフトを使うのが難しくて苦戦してました。わたしは、ずーっとアナログで絵を描いてたので感覚が全然違うんですよ。特に色塗りがなかなか慣れなくて。
うしらく:たしかに、アナログとデジタルだと感覚が違いますよね。色塗りとか詳しいとこまで使ったことがないのですが、なんとなく分かります。
ナツキ:なので、デジタル作画での色塗りに慣れるため、最初はひたすらpixivのメイキング講座を見ながら練習してました。
メイキング講座とは、「絵を描く上での手順を教えてくれる講座」のことです。線の引き方から色塗りのノウハウ、イラストソフトの使いかたまで丁寧に教えてくれます。
うしらく:デジタルで絵を描くことに慣れながら、pixivにも投稿し始めたっていう流れですか?
ナツキ:そうなんですよ。まぁ、初めて投稿するときは緊張しましたけどね(笑)。でも、自分から発信しないと何も始まらないし「エイヤッ」と思いながら投稿しました。
うしらく:あるあるです(笑)。
ナツキ:わたしが投稿した絵を見て色んな人がコメントをくれて嬉しかったです。あとは、ネット上で絵描き友だちが一気に増えたのがとても楽しかった。絵を描く楽しみや絵についての悩みをたくさんの人と共有し合えるし、感性豊かな絵師さんがたくさんいて色んな刺激を受けました。
ボカロ動画のコラボを始めたきっかけ
pixivでの創作活動をしながら、ボカロ動画のコラボに取り組み始めたきっかけを聞いていきます。
うしらく:pixivでの活動をしながら、ボカロ動画のコラボ企画はどうやって始めたんですか?
ナツキ:まずはピアプロというサイトで、楽曲の作り手さんを探しました。それで、コラボチームに参加したのが2014年の春頃です。
わたしはピアプロというサイトについて知らなかったので、ナツキさんから詳しく教えていただきました。
ナツキ:主にボカロ動画を作りたい人たちが集まるサイトですね。たとえば、楽曲を作るのが得意な人と絵を描くのが得意な人がコラボ相手を見つける場というか。
うしらく:なるほど。それぞれの「得意分野」を持ち寄って、その中でお互いの希望する条件に合った人同士がコラボチームを作るっていう感じですね。
ナツキ:そうなんですよ。それで、わたしがボカロ動画用のイラストを描き始めたのが2014年の春頃でした。
うしらく:おー、春頃から作画をスタートしていたんですね。それから動画が完成したのはいつ頃だったんですか?
ナツキ:動画が完成して投稿したのは同じ年の秋頃ですね。なので、コラボ企画でイラストを描き始めてから作品が完成するまでが半年くらいのスパンでした。
うしらく:この可愛い女の子はボカロのGUMIちゃんですね!ああ、可愛すぎて再生開始3秒で胸キュンしました!
ナツキ:胸キュンしちゃいましたか(笑)。
『嘘つき』の世界観からは女の子と男の子の青春、しかも甘酸っぱい恋物語を感じました。自分の気持ちに素直になれないところが可愛いです!
うしらく:このイラストのイメージは、どの段階から出来ていたんですか?曲を聴きながらですかね?
ナツキ:イラストのイメージは楽曲を1~2回聴いた時にパッと思い浮かびました。それから楽曲の作り手さんと打ち合わせをして更に膨らませていったという感じです。
自分が好きだと思った楽曲の作り手さんと打ち合わせをしながらどんどん構成を固めていく。この工程は、まさにコラボの面白さだなと思いました。
うしらく:コラボ動画が出来上がって投稿したときは、どんな気持ちでしたか?
ナツキ:「わたしが描いたイラストが曲にのって動いてるーっ!」と感動しましたよ!最高でした!
初のコラボ作品。色んな初めてが重なって大変なこともたくさんあったと思いますが、ナツキさんと対談しているとコラボ作品が完成したときの喜びや達成感がダイレクトに伝わってきました。
動画師としても活動中!!
2016年1月6日にナツキさんが投稿された動画作品について気になったことを聞いていきます。
>>動画『【PV描いてみた】燈火-トウカ-【初音ミク】』はこちらから
うしらく:この作品『燈火-トウカ-』の投稿日時は2016年1月6日になっていますが、制作開始はいつからだったんですか?
ナツキ:2016年1月1日です!
うしらく:えー!ってことは、5日間で仕上げたんですか!
ナツキ:本当は2015年末から制作開始したかったんですけど、色々と忙しくて無理でした。でも、動画を作りたい気持ちはずっとあったので年始に作り上げようと思ったんです。
すごい行動力ですね。イラストと動画を同時に作っていくのはかなり大変なイメージがありますが…。
ナツキ:2015年春頃に動画ソフト『iMovie』を使って、少しだけ動画を作っていたんです。ソフトの操作自体がとてもシンプルなので、動画制作は取り組みやすかったですよ。
うしらく:動画の中で「障子が開くシーン」がありますけど、あのシーンはどうやって作られたんですか?とても気になります!
ナツキ:それはですね、かくかくしかじかで…。
「障子が開くシーン」の作り方についてナツキさんから丁寧に教えていただいたのですが、わたしにとっては少し難しかったです(笑)。
今後の展望
うしらく:今年やってみたいことや、チャレンジしていくことをお聞きしたいです!
ナツキ:ボカロのコラボ活動はこれからも続けていきます!また、わたし自身での動画作りもレベルアップさせていきたいですね。あとは、コミィティアに参加したいと思ってます!
おお、めっちゃアグレッシブですね!すごい!やっぱり『絵描き界の松岡修造』だっ(笑)。
ナツキさんの意外な一面
ナツキさんとの会話中、ずっと気になってたことがあったので聞いてみました。
うしらく:あの、ナツキさんって広島弁ですよね?
ナツキ:え?広島弁出てました?隠してたつもりなんですけど!
うしらく:いや、めっちゃ出てましたよ。広島弁(笑)。
ナツキ:えーーーっ(笑)。
方言萌えのわたしはナツキさんの広島弁を聞きながら、ずっと胸キュンしてました。これは絶対に記事に載せたい!
うしらく:ナツキさんが広島弁だってこと、記事に載せていいですか?
ナツキ:絶対に載せないでください(笑)。
うしらく:分かりました。絶対に載せません!
うしらく流まとめ
当初、インタビューの予定時間は1時間でしたが、気がついたら5時間が経過していました(笑)。
色んなお話を伺いつつ、お互いの思い出話が出来てとても楽しかったです。本当にあっという間の時間でした。
今後のナツキさんの活動を今まで以上に応援したいですし、この記事がきっかけでもっと多くの人にナツキさんの魅力を知ってもらいたいと心から強く思っています!
ナツキさん、今回のインタビューに快く応じていただき本当にありがとうございました!