ども。元書店員のうしらく(@ushiraku)です!
ぼくは最近ほぼ毎日ラノベを買い、そして読みふけっているのですが、その中でダントツに愛している作品を一本ご紹介します。
タイトルは『月見月理解の探偵殺人』。
サスペンス要素のある本作は、ミステリー好きには確実に刺さる一冊です。
『月見月理解の探偵殺人』とは
『月見月理解の探偵殺人(つきみづきりかいのたんていさつじん)』は、明月千里氏による、日本のライトノベル作品。
明月千里氏といえば、代表作として『最弱無敗の神装機竜』や『眠らない魔王とクロノのセカイ』があります。
本作『月見月理解の探偵殺人』は全5巻で完結の作品です。
『月見月理解の探偵殺人』のあらすじ
ある日、少年都築 初(つづき うい)が通う学校に、車イス姿の少女が転校してきた。
彼女の名前は月見月理解(つきみづき りかい)。
周りが見とれてしまうほどに美しい少女は、頭脳明晰で成績優秀。しかし、ひとつだけ難点があった。
それは、性格が超悪く毒舌なところ。
クラスメイトには容赦なく切ってかかる。が、なぜか、都築初にだけは優しい彼女。
実は、都築初と月見月理解は初対面ではなく、とあるところで顔なじみだったのだ。
その場所はオンラインゲームの「探偵殺人ゲーム」。
人狼ゲームに似たシステムを持つこのゲームは、いかに相手を騙し、最後まで生き残るか。それが勝つために必須なスキルだった。
“嘘を見抜く体質“の月見月理解は無敗を誇っていたが、唯一、都築初にだけ負けてしまった。
心を読むプロが、一般プレイヤーに負けた。この一件を機に、月見月理解は都築初に興味を持ち始める。
だが、その興味とは別の目的で月見月理解はこの学校に転校してきた。その真の目的とは自殺したとされている都築初の父親の事件を暴くこと。
そして、事件の真犯人が学校内にいると睨んできたのだ。
自殺事件の真相を隠し続けたい都築初と、事件の真相を暴くためにやってきた月見月理解。彼らの命を賭けた騙し合いが始まる。
「どうしたんだ、暗い顔して。またちゅーでもしてやろうか?」
「全部君が原因だよっ!」
都築初のクラスに車椅子の少女が現れた。
唯我独尊な態度で周囲を圧倒する、その美しい少女の名は月見月理解。
彼女は、ネット上のチャット参加型推理ゲーム“探偵殺人ゲーム”の伝説的なプレイヤーにして、大財閥・月見月家の探偵でもあった。
「この学校に、人殺しがいる」
理解は、初に調査の協力を求めると共に、無視できない、ひとつの勝負を持ちかけてきた!
『月見月理解の探偵殺人』の見どころ
この作品の最大の見どころは巧みな騙し合いが繰り広げられるところ。
マジで、先の展開が読めなくて、ページをめくる指が止まりません。
が、ぼくが本作で好きなところは騙し合い以外の部分にもあります。
ぼくが思う見どころを、3つに分けてご紹介しますね!
1.登場人物の誰しもが心に闇を抱えている
『月見月理解の探偵殺人』に出てくるキャラクターは皆、心に闇を抱えています。
少年、都築初は父親の自殺事件の真相を隠すために、あえて妹から嫌われキャラを演じているし。
月見月理解に至っては、壮絶な生い立ちから周りの人間を誰も信用していません。クラスメイトも家族も、みんな信用していない。
また、都築初の友人である宮越 明里(みやこし あかり)も、表向きは愛想のいいクラス委員だけど、実は都築初にとある隠し事をしていて…。
どのキャラも裏で何かを隠して生きているからこそ、フィクションの世界に現実味を与えてくれます。
2.先の読めないスリリングな展開
『月見月理解の探偵殺人』は、とにかく伏線の量がハンパないです。
なので、物語が進むとともに「え?あれが伏線だったの!?」と度肝を抜かれます。
いいヤツだと思っていたキャラが、実は裏ではとんでもないことをしていたり。犯人像として全く意識していなかったキャラが主犯だったりなど。
ジェットコースターのように二転三転するスリリングな展開が、最高に面白いです。ミステリー好きにはたまりません!
3.毒舌すぎる月見月理解の”ツンデレ”が最高
月見月理解は基本、超がつくほどの毒舌キャラです。
クラスメイトに対しては、ツンの部分しか見せない。
でも、彼女が一目置いている都築初に対してだけは、かなりデレるんですよね。しかも、デレっぷりが可愛すぎますw
本作の表紙と挿絵を担当しているイラストレーターmebaeさんの絵柄がまた、月見月理解の魅力を引き出してて最高です!
うしらく的まとめ『月見月理解の探偵殺人』は最高のラノベミステリーだ!
今回ご紹介した『月見月理解の探偵殺人』は、知る人ぞ知る名作。
異世界モノや転生モノが流行っている昨今において、本作はかなり異彩を放つ世界観を持っています。
ミステリー好きな人は確実にハマるし、「俺TUEEEE」や「チート」系が苦手な人にもオススメしたい。
『月見月理解の探偵殺人』を一度読んでしまったら、この世界観からは抜け出せなくなります(ぼくがそうなのでw)。