なぜ異世界転生ラノベがニートに人気なのかを考察してみた【ライトノベル感想】

うしらく(@ushiraku)です。どもー!

ぼくはラノベ原作のアニメが大好きで、つい夜更かしして見てしまいます(笑)。

  • ソードアート・オンライン
  • ノーゲーム・ノーライフ
  • ログ・ホライズン
  • この素晴らしい世界に祝福を!

などは、最終話まで完走したし。

ただ、ぼくは元々「異世界もの」が大嫌いだったんですよね。

なぜかというと、世界観に感情移入出来なかったから。

うしらく
なぜ、わざわざ異世界に飛ぶねん?

という疑念が、消えないんですよ。

で、今回はこの違和感を解決するため、「異世界ものラノベ」がなぜ人気なのかを3つの視点から考察します。

結論としては、『現実逃避したい読者の夢を叶えてくれる』からだと、ぼくは思っています。

1.「非リア充な読者」は、ダメな主人公に感情移入しやすい

まず、異世界ものラノベではかなりの高確率で、主人公がニートや引きこもりです。

例えば、『ノーゲーム・ノーライフ』の場合は、主人公は兄妹そろってニート・引きこもり。

ゲームに関しては天才的な技術をもつものの、

  • コミュ障
  • 体力がない
  • チキンな性格

という、残念な面があります。

この残念な一面が、読者からの共感を生むキーポイントです。

異世界転生ラノベの読者層は、現役ニートや引きこもりが多い?

これはぼくの主観ではあるけれど、異世界ものラノベの読者層は、現役ニートや引きこもりが多いように感じます。

統計的なデータがあるわけじゃないから断定は出来ないけど、少なくとも「リア充」が異世界ものラノベを読むイメージは湧きません

うしらく
てか、リア充はラノベ読まないだろうねw

となると、そういった「非リア充」な読者を感情移入させるために、主人公はニートや引きこもりが多いんじゃないかと思うんですよね。

2.異世界では「身分」がリセットされるので、冒険を追体験できる

で、リアルではニートや引きこもりは「マイナス」なイメージがあるわけですが、異世界では全く関係ありません。

つまり、異世界では「身分」がリセットされるわけです。

だから、主人公は必要以上に卑屈にならず、異世界での生活を楽しめるという。

全てが「ゼロ」からのスタートなため、読者も異世界物語に移入しやすくなる

そんな主人公に、読者は自分を重ねます。

異世界では、誰もニートや引きこもりであることを責めたりしてこない。

差別的な扱いを受けるわけでもないから、むしろ新鮮な気持ちで冒険ができる

うしらく
まさに、ファンタジー(空想、幻想)ですね。

3.異世界で人助けをすることで、自己肯定感が高まる

『ノーゲーム・ノーライフ』や『この素晴らしい世界に祝福を!』では、なぜかダメダメなヒロインを主人公が助けるストーリーになっています。

ただ単に異世界に飛ばされて冒険するのは動機付けとして弱いから、ダメダメなヒロインの悩みを解決するために動く展開にしているのかもしれません。知らんけど。

まぁ、そんなこんなで、

  1. ダメな主人公(ニート・引きこもり)が
  2. ダメダメなヒロインを助ける

という、ある種の「救済」を目的とすることで、物語は始まるんですよね。

悩んでいるキャラを助け仲間にし、異世界の救世主となる

ダメダメなヒロインだけでなく、旅先で出会うキャラの悩みを解決することで、主人公は仲間を得ていきます。

  1. 仲間が増え
  2. 村や国を統べるようになり
  3. 異世界の救世主となる

現実世界ではニートや引きこもりとして蔑まれてきた主人公が、異世界では「救世主」となる

ここでもまた、「何者にもなれなかった読者」の潜在的な願望を実現しているのでしょう。

だから、異世界ものラノベは10~20代の読者層から指示されやすいのかもしれません。

うしらく的まとめ

リアルでは何者にもなれない自分でも、仮想世界では「救世主」なれる。

そんな願望を、ごく一部の人たちは抱えているのかもしれない。

で、異世界ものラノベは、そういった「理不尽な願望」を叶えてくれる。

まぁ、簡単にいうと『現実逃避を叶えてくれる物語』が、異世界ものラノベの共通点でしょう。

アニメやゲーム、ラノベにハマって現実逃避するのは別に悪いことではないけれど、熱中しすぎると「あちらの世界」から帰って来られなくなるんじゃないかと、ぼくは心配になります。

ファンタジーは、あくまでもファンタジー。

空想や幻想の世界だけで生きてると、現実世界での「大切なもの」が離れていっちゃうんじゃないかなぁ

うしらく
こちらからは、以上です。

ABOUTこの記事をかいた人

「うつ予防」の悩み相談屋。25歳で躁うつを発症し、自殺未遂→日本のうつ・自殺問題について海外テレビから取材→リハビリ生活を経て社会復帰→年間100件以上の人生相談にのりながら、「うつにならない社会」を作るために情報発信をしています。