ども。うしらく(@ushiraku)です。ぼっちでも好きに生きてます!
今日は、ぼくが大好きなクリエイターmicorunさん( @micorun )についてのお話。
micorunさんは、独特な作風から「炎上漫画家」と呼ばれています(一時期はご本人のプロフにも炎上漫画家と書かれてた)。
炎上漫画家という肩書きの通り、Twitterやネットの掲示板では炎上して否定的なコメントが飛び交ってるし、結構ひどい言葉も目にすることが多いです。
でも、ぼくはmicorunさんの大ファンなんですよね!強烈なブラックユーモアがくせになりますw

今回の記事では、micorunさんの作品をぼくなりに分析し、魅力を伝えていきますよー!
さくっと読む目次
炎上漫画家micorun(みこるん)さんとは
まずは、炎上漫画家micorun(みこるん)さんについて紹介します。
micorunさんといえばまず思い浮かぶのは、代表作ともいえるマンガ『私が大好きなアニメを見れなくなった理由』。
『私が大好きなアニメを見れなくなった理由』(1/2)
割と実話マンガ pic.twitter.com/3vf1UJhaHe— micorun (@micorun) 2016年3月1日
この作品はネットで瞬く間に拡散され、大バズを生みました。
有名なネットニュースにも取り上げられたほどに、大騒ぎにもなりましたね。

誰しも経験がある、「友達と一緒に映画を見に行って意見が対立したこと」を描いたからこそ、読者によって賛否両論を生んだんですよね。
炎上漫画家micorun(みこるん)さんの漫画が人の感情を揺さぶる3つの理由
ぼくが今回ピックアップした作品は、『マンガ家になれなかった友達の末路』です。
タイトル通り、プロの漫画家になれなかった人の末路についての話。
【漫画】マンガ家になれなかった友達の末路(1/2) pic.twitter.com/oTdTCR8W0N
— micorun (@micorun) 2016年5月31日
【漫画】マンガ家になれなかった友達の末路(2/2) pic.twitter.com/t0CO1B1fzm
— micorun (@micorun) 2016年5月31日
簡単なあらすじは「プロの漫画家を目指してマンガを描き始めたものの、気がついたら同人作家として消耗してた」という感じです。
これ、人によってかなり心揺さぶられますよ。
特に、絵やマンガ描いてる人にとってはね。

理由1.出だしから「結論」を描いている
micorunさんの作風として特徴的なのが、出だしから結論を書くことです。
今回の漫画でいうと、
マンガ家になりたい人がなれない理由 それは、 憧れのマンガ家になろうとするからである
が、この作品での結論。
で、この出だしを見た人は、必ずといっていいほど「なぜ?」という疑問を持ちます。
人によっては「あぁん?」ってなるかもしれません。
どちらにせよ、1ページ目から人の心を掴むってのはなかなか難しいもんです。
特に、タイムラインの流れが早いTwitterでは尚のこと。
また、出だしから結論が描かれていることで、読者としても「こういうストーリーなのかな」と想像しやすい。
結果、ページをめくってみようと心が動きます。

理由2.「あるある」から読者をリードする
今回の作品『マンガ家になれなかった友達の末路』の場合、主に絵描きあるあるが盛り込まれています。
たとえば、漫画を描き始めたきっかけが「好きなマンガ家の絵を見たから」だったり、その絵柄を真似るために猛練習したりなど。
絵を描いてる人には、わりと当てはまります。

また、流行りの絵柄の移り変わりや、年をとるにつれ感じる限界についても「あるある」となりやすい。
絵を描く人にとっての日常に沿ってるからこそ、読者はmicorunさんの漫画の世界に吸い込まれるわけです。
だって、感情移入してなけりゃ、批判なんて起こりませんからね。
逆にいうと、批判してる人ほど、内心では感情移入しちゃってるんですよ。

理由3.「あるかもしれない報われない未来」の投影
ぼくがmicorunさんの作風で一番好きなのが、あるかもしれない報われない未来の投影です。
どういうことかというと、「こんな未来がきたら嫌だな」と思う結末を描ききってること。

今回のストーリーだと、主人公が絵の努力を積んだにも関わらず目先の生活や流行に左右され、結果として何者にもなれず消耗した人生を送る。
ここが、あるかもしれない報われない未来です。
誰だって、努力して報われたいじゃないですか。
でも、必ずしも花開くわけではない。し、くすぶったまま人生を終えるパターンもあるわけです。
目を背けたくなる未来を描ききってるのが素晴らしい!
炎上漫画家micorun(みこるん)さんは「努力論」がはびこる現代にメスを入れた
炎上漫画家micorunさんの作風がネットでバッシングを受けてるのは、努力論がはびこる現代にメスを入れたからではないでしょうか。
「努力をすれば報われる。今結果が出てなくても頑張れば報われる」っていう思想。はびこってますよね?
こんな世の中の空気に対し、今作の主人公は見当違いの努力を続けた挙句、プロの漫画家になれずに埋もれてしまったわけですよ。
努力の方向性を間違えたというか。

読者の中でも、今の努力がこの先に繋がってるのか不安に思ってる人もいるでしょう。
そういう人たちは、主人公に自分自身を重ねてしまうのではないですかね。
まとめ「クリエイターは成功のゴールを”自分”で決めろ!」
- プロを目指すのか
- アマのままでいるか
この二元論が『マンガ家になれなかった友達の末路』へのバッシングに繋がってる可能性は、非常に高いです。

プロになれないからダメだ、もしくはアマチュアは中途半端でカッコ悪い的な考え方が、読者の中にあるんでないかと。そう思うわけですな。
今の時代はプロが全てなわけじゃないし、ネットの世界で自分の作品を発信してる人もたくさんいるわけで。
自分の成功のゴールをちゃんと決めとけば、プロかアマかなんて関係ないですよ!
