ども。うしらく(@ushiraku)です。ぼっちでも好きに生きてます!
元からお腹が弱いぼくは、コンビニでトイレを借りることが多々あります。
でも、慌ててトイレに入ろうとしてビックリ。
店内にはトイレが2つあるものの、片方の男女共用トイレは使用中で入れない。
でも、空いてる女性専用トイレにも入れない(ぼくが男だから)。
結局、男女共同トイレが空くのを、うんこが漏れそうなのを我慢しながら待つしかないのだ。
この場合、2つとも男女共用トイレなら、ぼくが男でもどちらのトイレも使えるのだけど。
なぜ、
- 片側を「女性専用」にしてるのか?
- 男女共用トイレに統一しちゃダメなのか?
と、気になって仕方がありません。
そこで、今回は男女共用トイレをめぐる意見を4つの視点から見て、ぼくなりに考察してみました。
1.男性視点での「女性専用トイレ」への不満
ぼくは男なので、女性専用トイレには不満があります。
それはやはり、トイレを使う際に選択肢が狭まってしまうから。
冒頭に挙げたコンビニのトイレを例に挙げると、
- 男女共用トイレ ← ぼくは使える
- 女性専用トイレ ← ぼくは使えない!
となります。これが女性だと、男女共用トイレも女性専用もどちらも使える。
いざ緊急で用を足したい時、トイレを選ぶ選択肢が一つしかないというのは、なかなか厳しいものがあります。
2つとも男女共用トイレだと、どっちを使ってもいいのにさ。
2.女性視点での「男女共用トイレ」への3つの不満
一方、女性の方は男女共用トイレについて、どう思っているのかを調べてみました。
その1.便座を上げて”立ちション”するのが汚い
「立ちションによって的が外れたのか、あらゆる場所がビチャビチャになっているトイレを見たことがあるから」(20代女性) 引用:しらべぇ
便座を上げてする立ちション問題。
これ、かなり汚いんですよね。
男のぼくですらそう思うので、女性が嫌がるのも分かります。
その2.盗撮などの危険性
「もしかしたら、さっきの男性が隠しカメラを仕掛けたり、のぞいたりしているかも…などと思って怖くなるから」(30代女性) 引用:しらべぇ
男女共用トイレになると男性も女性も出入りできてしまうため、盗撮用のカメラなどを設置される可能性は上がるかもしれません。
これはまぁ、ぼくからは何とも言えない問題ではあるけども、不安にはなりますよね。
その3.生理用品の処理に困る
「生理用品などを見られる危険」(32歳/学校・教育関連/技術職) 男女共用トイレだと、使った生理用品の扱いに困ってしまうことが。すぐゴミを回収してもらえればいいのですが、次に男性が入ると思うと、気になって捨てるに捨てられない人もいるようです。 引用:マイナビウーマン
生理用品の取扱いについては、ちゃんと考えたことがなかったですね…。
これは女性にしか分からない問題です。
3.トランスジェンダーから見た男女共用トイレ
さて、ここまでは「男性or女性」による目線で見てきましたが、トランスジェンダーの視点でも男女共用トイレについて考えてみましょう。
トランスジェンダーとは
トランスジェンダーは「身体的には女性なのに心は男性」あるいは「身体的には男性なのに心は女性」といった「心と身体の性が異なる」ことを指します。 引用:GJewel
アメリカでは公衆トイレの男女兼用化が採用され始めている
身体的には男性だが性自認が女性(MtF=Male to Female)というトランスジェンダー(以下TG=Trans Gender)の人々は、男性専用トイレに入ることに抵抗を感じているし、身体的には女性だが性自認が男性(FtM=Female to Male)の場合は逆の状況で抵抗を感じる。自身の使用で違和感を覚えるだけではなく、TGの人々が公衆トイレで嫌がらせを受けるケースもかなり多いという。そこで、アメリカではTGの人々も何の気兼ねなく利用できるトイレの必要性が今、盛んに叫ばれているのだ。 引用:HARBOR BUSINESS Online
アメリカでは現在、トランスジェンダーの視点からトイレの男女兼用化を進めているようです。
トランスジェンダーの人々にとって1番悩ましいのは「男性専用か女性専用のどちらかのトイレに入らなければならない」ことではないでしょうか。
周りからは外見上の性別で判断されるため、勝手にカテゴライズされてしまうという。
これらのことが、毎日トイレに行く度に続くのは、あまりにも酷です。
公衆トイレを男女別にせず男性も女性も使用できるものにしようという動きは、米国政府が率先して推進しており、ホワイトハウスでは建物内にいち早く男女兼用トイレを設置し、民間企業にも男女兼用トイレの設置を行うよう通達しているという。 地方自治体でも、例えばマサチューセッツ州ボストンの市庁舎内には男女兼用トイレが設置され、ニューヨークでも男女兼用の公衆トイレを設置する動きが出てきている。 引用:HARBOR BUSINESS Online
ニューヨークではトイレ兼用化への「法改正」が進んでいる?
とはいえ、トイレ兼用化するには法改正が必要で、ニューヨークは法改正に取り組んでいる最中だとか。
統計によると、米国には70万人のTGの人々がおり、男女兼用公衆トイレの必要性を訴える声は大きい。反対派の声と必要性を訴える声で米国内が揺れる中、米国労働安全衛生庁は6月1日に、当面のガイドラインとして「男性と性自認している方は男性トイレ、女性と性自認している方は女性トイレを使いましょう」という通達を出している。 引用:HARBOR BUSINESS Online
アメリカでトイレ兼用化についての議論が進んでいるということは、日本でも近い将来起こることではないでしょうか。
4.車イス使用者から見た男女共用トイレ(バリアフリー)の利便性
さいごに、車イス使用者から見た男女共用トイレ(バリアフリー)の利便性について考えてみます。
ぼくは去年、3ヶ月間車イスでの生活を送りました。
この時使っていたトイレは、いわゆる多目的トイレ。
病院の中は、男女共用トイレの比率がかなり高いです。
車イスで生活してる人が多いので当たり前ですが。
街中はまだまだ男女共用トイレ(多目的トイレ)が少ない!
ただ、街中はそうではない。
基本、男女別で分かれていて、多目的トイレの数は少ないなと体感しています。
この場合、男女別のトイレには車イスだとスペース的に入れないので、多目的トイレが空くまで待つしかないんですよね。
なので、男女共用の多目的トイレの増加は、車イスで生活している人にとっても助かるものになります。
うしらくまとめ
今回この記事を書こうと思ったきっかけは、胃腸の弱いぼくがうんこを漏らしたくないという、くだらないものでした。
が、トイレについて調べるほどに、根が深い問題だった。
男女共用トイレについての考え方が男性女性で全く違ったし、トランスジェンダーや車イスでの目線から捉えると、解決すべき課題がたくさんありました。
ぼく的に、このトイレ問題についての解答はないと思ってます。が、それでもやはり男女共用トイレの比率は増やして欲しい。
それはやはり、「誰でも使えるトイレ」はトイレで悩む大多数の人を救える可能性があるから。
「専用」というフィルターでくくってしまうと、苦しむ人が出てしまうからです。