ども。うしらく(@ushiraku)です。
入院生活を始めて約2ヶ月半が経ちます。退院日はまだまだ先になりそうです。11月の誕生日までには退院したいけど…。
さて、今回はわたしが入院患者目線で見た看護師の仕事が超激務だと思うポイントを5つ紹介します。
この記事で書いている内容は、整形外科及びリハビリテーション回復期の病棟であることが前提ですが、どの病院でも共通する部分はあるかと思います!
看護師の仕事が超激務だと思う5つのポイント
まず、わたしが激務だなと感じたのは「1人が背負う仕事が多すぎじゃね?」という疑問でした。
ポイント1.看護師の世界は人手不足!
わたしは当初、総合病院の整形外科に入院していました。
で、ケガの状態が良くなってからリハビリ専門の病院に転院。
つまり、この2ヶ月半の間に2つの病院で過ごしています。
結論から言うと、どちらの病院も人手不足です。
というより、仕事量に対して人の数が少なすぎるというか。1人がどっさりと仕事を背負いすぎちゃってるなと思います。
入院患者50人に対し、看護師は5人!?
今いるリハビリ専門の病院は、 入院患者50人に対し看護師5人の割り当てです。
単純計算すると看護師1人で患者10人を背負ってることになります。でも、これはまだマシな日中の話。
夜勤になると看護師の数が約半分に減るので、さらに負担は多くなります。
50人の患者に対し、看護師は3人。
つまり、看護師1人で17人あまりの患者を看ることになる。これ、パワーバランスとして、かなり大変だと思いませんか?
最近は看護師の他に介護福祉士も働いています。ただ、これも病院によって異なるので、人手不足な現状は解決されてないように感じますね。
3人同時にナースコールを押したら、看護師は身動きとれなくなる!
夜勤のシフトの場合、患者3人が 同時にナースコールを押したら、そこで試合終了です。
実際、わたしが居る病棟は高齢者が多く、夜中トイレに行くためナースコールが鳴りやすいです。
なので、夜勤は本当に手が回らない状態なんじゃないかなと思っています。
ポイント2.看護師は仕事時間がかなり不規則!
看護師の仕事は、シフト制が多いです。
特に、病棟勤務の場合は三交代のシフトという超不規則なやつになる。
わたし自身、社会人になって5年くらいは三交代勤務をしていたので、不規則な生活のきつさはよく分かります。
夜勤の日って、昼間眠れないんですよね。寝たとしても気だるさが残るし…。
で、看護師は日によって突発的な残業があるのもまた、きついところだと思うんですよ。
患者の容態が急に悪くなる、もしくは緊急の入院受け入れがあると残業コース確定じゃなかろうかと。
看護師は、台風や雪の日もちゃんと出勤しないといけない!
これは看護師から直接聞いた話。
なんと、台風や雪の日も出勤しないといけないんですって。
場合によっては近所のビジネスホテルに前泊すると。しかも、自費で。
まぁ、代わりの人材がいないので仕方ないことではあるんですが。
せめて、前泊のホテル代は、病院側が負担してほしいものです。
ポイント3.看護師1人がこなす日常業務が多すぎ
看護師の日常業務の量ってかなり多いと思うんですよね。
でも、人材が不足してるので看護師1人が請け負う業務を減らすのは無理ゲー、と。
では、看護師がこなしている業務って、どんなのがあるか。
患者視点で挙げてみましょう!
看護師がこなす日常業務その1.問診
まず、毎日の問診があります。
- 朝、受け持ちの患者の元を周り
- 体温や血圧を測ったり
- 便の回数などをチェック
- その日の調子もヒアリング
病院によって違うけど、朝晩一回ずつ問診するパターンが多そうです。
看護師がこなす日常業務その2.食事の配膳
毎日、朝昼晩の3食。患者の元へご飯を持って行きます。
病室に食事を運ぶパターンと、患者を食堂に集めて食事を渡すパターンがありますね。
後者の場合は、食堂に出たがらない患者を説得するとこから始めないといけないので、メンタル的にかなり大変だと思います。
50人の患者に食事を配る、もしくは食堂に呼ぶ。どちらを取るにしても労力のかかる業務です。
看護師がこなす日常業務その3.トイレの介助とオムツ交換
これは整形&リハビリ病棟ならではだと思いますが、トイレの介助とオムツ交換の回数がかなり多いです。
なぜなのか。理由はいたってシンプルで、ケガして歩けない人が多いから。
車イスに座れる人はトイレまで看護師が運び、介助。
そんで、ケガの状態がひどくて歩けない人の場合はベッド上でオムツ交換をします。
病棟では、みんな同じ時間に3食ご飯を食べるので、トイレの時間もほぼ重なります。
なので、食後はトイレの介助とオムツ交換の嵐。ナースコールも鳴り止まないです。
看護師の日常業務その4.服薬や食事のチェック
全体から見ると少数ではあるんですが、服薬や食事のチェックも大変でしょう。
例えば、薬嫌いのじーさん。薬を飲まず、飲んだふりして隠すか捨てるかします。
でも、病気を治すためには、薬を飲んでもらわないとダメ。
薬を隠すじーさんと、それを阻止する看護師。2人のバトルは毎食後起こります。
あと、糖尿病で入院してるじーさん。
当然ながら、病気を悪化させないために食事制限します。が、売店で買い食いしちゃうんですよね。困ったことに。
なので、これまた毎日の監視が必要になります。
上の2つの例はわたしが目撃したものなんですけど、他にも番外編的な業務はたくさんあるでしょうね。
看護師の日常業務については書ききれないので、今回は4つほどでおしまい。
というよりも、わたし自身ちゃんと把握できてません。量が多すぎて。
ポイント4.看護師にとって「ナースコール」は体力仕事!
看護師の仕事の中で、体力をつかうもの。例えばナースコール。
病室のベッド付近についてるボタンですね。
患者は看護師を呼ぶときにこのボタンを押せばいいだけなんですが、呼ばれた側(看護師)はかなり大変。
ナースコールが鳴ってから、できるだけ早く病室に直行する。そのため、看護師の皆さんはほとんど駆け足です。
で、一件終わったと思ったらまた別の病室からナースコールが鳴り、また走らないといけない。
この繰り返しはかなり体力的にきついでしょう。
ナースコールの音が頭から離れない!?
ナースコールつながりで、一つ話を思い出しました。
これは、前の病院でお世話になった看護師Nさんの実体験。
Nさんは看護師になってから約半年。機敏に動き、テキパキ仕事ができる人です。
で、そのNさんに「仕事上のあるある」について質問してみました。
Nさんから返ってきた答えは「家に帰ってもナースコールの音が聞こえる」でした。
たしかに、日中あれだけナースコールを聞いて動き回っていたら、頭に残りますよね。
それほどまでに、ナースコールは仕事において優先度が高いのでしょう。
ポイント5.看護師はメンタルコントロールがめっちゃ大変!?
わたしが看護師の仕事を見ていて1番大変そうだと思ったのが、自分のメンタルの保ち方。
流動的な仕事環境の中で、どうメンタルをコントロールするのか。
だって、入院患者って色んな人がいるじゃないですか。それこそ、十人十色なまでに違う。
そうなると、必然的に相性の合う合わないがあるわけで。
しかも、来るもの拒まずに近い受け入れシステム。担当する患者を自分で選ぶことはできないでしょう。
わたしの病棟にはくせ者的な患者が多いので、彼らとの接し方はかなり難しいだろうなと思います。
イラっとしても仕事だから怒るに怒れないし。ストレス溜まるでしょ。
超ワガママな患者との付き合いは、精神的に消耗する!
わたしが今いるリハビリ病棟(回復期)の入院患者のうち、9割が高齢者です。平均年齢は80才くらい、たぶん。
年をとるとワガママになるのか、それとも病気やケガの具合が影響してるのか分からないけど、全体的にワガママな性格の人が多いなと感じてます。
- ほんの少し気に入らないことがあっただけで怒鳴りだす人
- やらなきゃいけないこと(食事やリハビリなど)を極度に嫌がる人
数えだすとキリがないけど、まぁこんな人がたくさんいます。
わたしは一患者なので側から「うるせーな…」と愚痴ってればいいですが、看護師の場合は仕事なのでちゃんと対応しないといけない。
怒鳴る人をなだめ、やらなきゃいけないことを投げ出す人にはモチベーションを与えないといけない。仕事だと割り切っても、精神的にきつい。
他人の病状回復を看護するのが仕事だけど、自分のメンタルが不安定にならないよう自分自身をケアするのも仕事に入るかもしれませんね。
看護師の仕事はかなり「適正」を問われる仕事だ!
ここまでダーっと書いてきましたが、今回の記事の内容はあくまでも患者としての「わたし目線」です。
なので、看護師として働いてる人にとっては「別に激務じゃないよ」と思われるかもしれません。
ではなぜ、看護師の仕事が激務だと書いてきたのか。
それは、わたしがいる病棟の看護師が辞表や退職について悩んでいたからです。
で、その退職の原因は「仕事が激務だからなのかな?」と推測してました。それほどまでに、シビアな雰囲気だったんですよ。
とはいえ、これはあくまで推測の話。ちゃんとした本音を聞くためにも、看護師の仕事についてインタビューしてみたいです。
当人はぶっちゃけどう思ってるのか。とても気になりますね。