全てはカネのため?! 難病が感動系テレビ番組に利用される3つの理由

うしらく(@ushiraku)です。感動モノのテレビ番組が大嫌いですが何か?

ぼくは普段、全くテレビを見ません。

たまーに、ザッピング程度に見ることはありますが。

といっても、コンテンツビジネスを研究・分析するためなんですけどね(笑)。

でまぁ、テレビ番組には色んなジャンルのものがあるわけですが。

  • お笑い芸人が出るバラエティ
  • ニュース番組
  • ワイドショー
  • 感動モノのドキュメンタリー

この中で、ぼくが大っ嫌いなジャンルの番組があります。

それは、感動モノのドキュメンタリー番組

うしらく
見るだけで吐き気がするよ!

なぜ、嫌いなのか。その理由をお伝えする前に、視聴者のみんなに言いたいことがある。

それは、

他人の人生に感動する暇があんなら、自分の人生を必死こいて生きろよな

です。

では、ぼくがそう思う理由を、3つに分けて掘り下げていきましょう。

理由1.「難病」は感動の題材として、一番手軽に取りげやすい

まず、感動モノのドキュメンタリー番組に多いのが「難病」を取り上げたものです。

例えば、

  1. 難病の少年がいて
  2. 子どもの頃からの夢があるけど
  3. 病気のせいで叶えられない
  4. でも、困難を乗り越えて挑戦した
  5. 結果、少年は命を落としてしまった

これはぼくが例として考えたものですが、こういう感じの番組見たことないですか?

難病の人が夢を追ったり、もしくは最愛の恋人と死別したり的な。

なんというかこう、難病って感動の題材として取り上げやすいんですよね。

うしらく
そんでもって、視聴率も取りやすいっていう。

難病人は誰の目から見ても「大変そうな生き方」をしているように見える

なぜ、感動の題材として取り上げやすいのかというと、難病の人は誰の目から見ても「大変そうな生き方」に見えるじゃないですか。

人は、主観的に「大変そう」に見えると、他人に優しくなります

ここで、例としてぼくの話をさせてください。

車イスに乗っていたあの3ヶ月間は、周りの人達が無条件に優しかった

ぼくは2016年の夏、車イス生活を3ヶ月ほど送っていました。

この時、移動は全てエレベーターで行うんですけど、車イスに乗ってると、やたらと周りの人達が優しかったんですよね。

  • 優先してエレベーターに乗せてくれたり
  • 階数のボタンを押してくれたり
  • 車イスを押してくれたり

など。

この時、とてもありがたかったのを、今でも覚えています。

が、逆にケガが治って二足歩行になると、それまでの優しさが一瞬で消え去ってしまいました。

その時、こう思ったんです。

人は外見で分かる『大変そう(車イス)』がなくなると、優しくなくなるんだな

難病と車イスを比べるなって話ですが、人は「目に見える不自由」のときだけしか、優しくなれないのかもしれない。

ぼくはそう思っています。

理由2.「難病」は感動系のストーリーを作りやすく、視聴者が感情移入しやすい

難病は、とても大変な病気だと思います。

ぼくは難病というものを患ったことがないので、当事者の気持ちになることは出来ませんが。

さて、人はなぜ難病モノのストーリーに感情移入しやすいんでしょうか。

答えは、マイナスからプラスへの転換こそが、人が心を揺さぶられるから

大ヒット映画は全て「マイナスからプラスへの転換」ストーリーだ

例えば、名作映画『レオン』の場合。

殺し屋レオンは自分の正体を知った少女を殺すことも追い出すこともできず、彼女との奇妙な共同生活を始めることになる。

安ホテルに移り住んだ彼らは、互いに心の扉を開き始める。

レオンは少女に殺しのテクニックとセオリーを教え、マチルダは彼に読み書きを教えた。

2人の間には父娘とも親子ともつかない新しい感情が芽生えていく。

(出典:ぴあ映画生活)

ざっくり要約すると、

  1. 恵まれない家庭で育ったマチルダが(マイナス
  2. レオンと暮らすことにより、生きる術を身につける(プラス
  3. でも、レオンは敵に殺されてしまった(強いマイナス
  4. マチルダは悲しみを乗り越えて、自立し始める(強烈なプラス

こんな感じのストーリー展開です。

主人公の生い立ちが不幸(マイナス)であればあるほど、困難に立ち向かう様が輝いて(プラスに)見えるんです。

難病モノのドキュメンタリーも、感動映画と同じストーリー構成

この記事の冒頭に述べた、難病の少年に当てはめてみましょう。

  1. 難病に苦しんでいる少年が(マイナス
  2. 子どもの頃からの夢を叶えようとする(プラス
  3. でも、病状が悪化して夢を断念せざるをえない(強いマイナス
  4. それでも、困難を乗り越えて挑戦して夢を叶えた(強烈なプラス

少し文脈をいじったけど、大体こんな感じです。

視聴率がとれる感動モノの番組の多くが、上記のような構成になってるんですよね。

それはやはり、人間心理を理解した上で番組を作っているから。

うしらく
難病は感動の題材として、扱いやすいんだろうね。

理由3.世の中には「感動」を求めている人々がウヨウヨしている

では、なぜテレビ局はこういった感動モノの番組をつくるのか。

それは、「感動」を求めている人々が、世の中にはウヨウヨといるから。

もっと言うと、そういった人たちをターゲットとして番組を作れば、テレビ局の利益になるからです。

うしらく
エサを欲しがる鯉が口をパクパクさせてるように、感動を求めている人たちはテレビをザッピングしてるね!

「涙活」しないと泣けない現代人は、もはやアホでしかない!

そういえば、「涙活」ってワードを聞いたことないですか?

涙活(るいかつ)とは意識的に泣くことでストレス解消を図る活動のことである。寺井広樹によって考案、提唱された言葉である。

涙を流すことにより、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わる。

涙活は、この仕組みを利用したストレス解消法とされている。

Wikipediaより引用

ぼくの解釈でいうと涙活は、『普段泣けない大人たちが感動系の映画とかを見て、泣いてスッキリする活動』といった感じですかね。

要は、みんな泣きたいんですよ。

そして、そのために「大きな感動」を求めているわけです。

じゃあ、そんな泣きたい人たちのために、感動できるテレビ番組を作ればいいじゃないですか。

難病モノのドキュメンタリー番組を。

現代人は「感動ビジネス」に完全に包囲されている!

はい、結論これです。

結局、現代人は泣きたいけど泣けないんです。

だから、感動を求めてドキュメンタリー番組を見たり、涙活するために映画館に行くわけで。

でも、逆を言うと、彼らは「感動ビジネス」のマーケティング戦略にホイホイと乗ってるんですよ。

ぼくは別に、他人の趣味趣向にどうこう言える立場じゃありません。

それでもねー、なんかこう「感動したい現代人」を見てると気持ち悪いんだよなー。

あと、そういった人々を狙い撃ちするかのように、感動系テレビ番組を作る制作陣もキモい。

うしらく
みんな、そんなに感動して泣きたいもんかね?

うしらく的まとめ

さて、ここまで散々と感動系ドキュメンタリー番組を批判してきました。

まぁ、ぼくとしては別にどうでもいいんですけどね。どうせ、テレビ見ないし。

それでも、難病を題材にしたテレビ番組を見ると「謎の違和感」が込み上げてきたので、勢いで記事にしてみました。

最後に、もう一度まとめて締めくくりましょうか。

  1. 「難病」は感動の題材として、一番手軽に取りげやすい
  2. 「難病」は感動系のストーリーを作りやすく、視聴者が感情移入しやすい
  3. 世の中には「感動」を求めている人々がウヨウヨしている

この3つが、感動系テレビ番組が存続し続ける理由ですね。

さて、視聴者のみなさんに、もう一度伝えたい事があります。

他人の人生で感動してる暇があんなら、自分の人生を必死こいて生きろよな
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うしらく
双極性障害のカミングアウトで失敗し、自殺未遂した経験あり。事の顛末をブログに書いたら大きな反響を呼び、テレビ出演しました。現在は障害をオープンで働きながら、ストレスフリーな毎日を生きています。 詳しいプロフィールはこちら

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