うしらく(@ushiraku)です。ども!
いじめによる自殺が後を絶たない昨今。
つい先日も、とてもショックなニュースを目にした。
仙台市立中学2年の男子生徒が4月末に自殺した問題 だ。
ぼく自身、子どもの頃にいじめ被害にあった身として、いじめが原因で自殺する子がいるという現実を直視できない。
とてつもなく胸が痛むからだ。
でも、そうは言うても「いじめによる自殺」から子どもを守るには、大人たちが知恵を働かせないといけないと思っている。
そこで、今回はぼくなりに「いじめ自殺から子どもを守る方法」を考えてみた。
結論から言うと、いじめられない環境に飛び移るしかないと思っている。
いじめ自殺は7つの「閉鎖的環境」から生まれている
いじめというと加害者だけが糾弾される風潮があるけど、実際のところは「閉鎖的な環境」が大きな要因だと思う。
日本のいじめ自殺事件まとめから紐解くと、7つの要因が関係していることが分かる。
- 声をあげられないいじめ被害者
- バレないようにいじめる加害者
- いじめを黙認する教師
- いじめに加担する教師
- いじめをもみ消す学校
- いじめを認めない教育委員会
- いじめの証拠をつかめない親
細かく掘り下げるともっとあるだろうけど、大きくはこの7つがいじめ自殺を引き起こす要因となっている。
では、ひとつずつ分析してみよう。
1.声をあげられないいじめ被害者
いじめを受けている被害者は、とにかくSOSを出せない状況にある。
- 助けを求めていじめが激化したら嫌だ
- ぼくの気持ちを分かってくれる人なんていない
- 親や友だちに迷惑をかけたくない
助けを求めたいという気持ちはあるものの、誰にどうやって相談すればいいのか分からない。
仮に親や教師に相談し、いじめ加害者に注意してもらったとして。それでいじめが前よりも激化したら元も子もない。
また、周りにいる友だちに相談しようにも、その友だちがもしかしたら「いじめの共謀者」かもしれない。
この場合も、いじめを相談したあとで、いじめが激化する可能性がある。
学校によってはスクールカウンセラーが常駐しているところがあるけれど、果たしてそのカウンセラーがどこまであてになるのか。
こういった風に堂々巡りに悩んだ挙句、「この先もずっといじめが続くのなら、自殺したほうが楽になれる…」と、自殺を選んでしまうんじゃないかと、ぼくは推測する。
2.バレないようにいじめる加害者
いじめはとにかくバレない。
なぜかというと、加害者がいじめを隠すのが上手いからだ。
直接暴行をするにしても、ぱっと見では目立たないところ(お腹、背中など)を狙い撃ちにしたり、ケガをさせない程度に首をしめたりなどする。
また、直接手をくださなくても、「言葉の暴力」という手段もある。
もしくは、クラス全員で無視するよう仕向けるとか。
「いかに証拠を残さないか」を突き詰めていじめをするのは、加害者にとって造作もないことなのだ。
そして、いじめた証拠がないからこそ、外部からの介入が難しくなる。
結果として、被害者が自殺をしてからじゃないと、いじめが発覚しないのだ。
3.いじめを黙認する教師
さきほどの「証拠がないといじめの発覚が遅れる」と深く関係するのが、教師によるいじめの黙認だ。
教師もいじめの有無は「教室内の空気感」でなんとなくは察知していると思う。
でも、決定的な証拠がない以上、思い切って踏み込めないのだろう。
もし仮に中途半端な証拠をたよりに加害者を罰した場合、言い逃れをされるか、今後さらにいじめが陰湿化するかになってしまう。
そういったリスクを考えると、ちゃんと証拠をつかむまでは介入できない。
「下手に刺激していじめ被害者が不利になるくらいなら、現状維持する方がいいんじゃないか」と思っちゃうんじゃないかな。
4.いじめに加担する教師
これは信じがたいことなんだけど、過去のいじめ自殺事件を紐解くと、教師がいじめに加担しているケースもあった。
福岡中2いじめ自殺事件
2006年にいじめを苦にした少年が自宅の倉庫内で首を吊って自殺した事件である。
いじめのきっかけが元担任教師による生徒達に対する不適切な言動だったことが調べで分かり、いじめが再び社会的に注目を浴びた。
この元担任は「からかいやすかったから(亡くなった)生徒を罵倒した」と述べた。
元担任は生徒を、国語の成績別に、イチゴの品種を用いて呼んでいた。優等生の同少年に対しては「偽善者にもなれない偽善者」などの問題のある発言を繰り返していた。
引用元:NAVERまとめ
どういう理由があってかは分からないけど、教師が生徒をいじめるというのはあってはならない。
担任教師からもいじめられ、他の生徒からもいじめられ。
教室内に誰も味方がいないのは、マジで地獄でしかないよ。
5.いじめをもみ消す学校
上に挙げた担任教師がいじめに加担していたケースは、学校全体としても腐っている。
いじめがあったことを、学校全体が認めていないのだ。
福岡中2いじめ自殺事件
学校側は当初いじめを否定していたが、後に発言を翻す。
全校生徒への朝礼の際は校長が「先生たちがちょっと手を抜いちゃいました。ごめんなさい」と一応は謝罪した。
引用元:NAVERまとめ
学校が腐っているから担任教師も腐っていたのか、もしくは全ての教師が腐っていたのか。
真相はわからないけど、こういうクズみたいな学校は今も存在するのだ。
6.いじめを認めない教育委員会
いじめを認めない教育委員会というのも、多数存在する。
その中でも悪質だと感じたのは、滝川市立江部乙小学校の教育委員会だ。
滝川市立江部乙小学校いじめ自殺事件
北海道滝川市の滝川市立江部乙小学校に通っていた、小学6年生の女児がいじめを苦にして自殺した事件。
教育委員会は聞き取り調査を行い、いじめは無かったと結論した。
2006年9月、遺族が新聞社に遺書を公開。
教育委員会はマスコミに対しては女児の遺書について「遺書ではなく『手紙』である」と回答した。
その後、教育長が辞職した。
引用元:NAVERまとめ
教育委員会がいじめをちゃんと調査したのかどうか、この事件では全く分からない。
が、それにしても遺書を「手紙」として片付けるのは、ひどすぎる。マジでクソだ。
7.いじめの証拠をつかめない親
こうやって学校全体が閉鎖的な世界である以上、親はいじめの証拠をつかめない。
子どもからのいじめに対する悩みを受け、学校や教育委員会に相談したところで、もみ消されてしまったら全くの無意味だ。
ましてや、周りの保護者に気軽に相談できる案件でもなく。
いじめ被害者の親もまた、孤独な戦いを強いられているように思う。
いじめで自殺しないためには、今いる「閉鎖的環境」から離れる必要がある
いじめが続く今通ってる学校からは、これから先もいじめがなくなることはない。
なぜなら、もうそういった学校は「いじめやすい温床」として環境が完成しているからだ。
だから、そんな腐った学校に訴えかけていじめ問題の解決にムダな力を使うくらいなら、「いじめのない環境」に身を移した方が手っ取り早いと思う。
いじめられない環境の1つとして、通信制の学校という選択肢がある
ここから先は「中高生」に向けた内容となる。
まず前提として、今の時代は色んなスタイルの学校があって、選択肢はたくさんあるというということを覚えておいてほしい。
その中で、進学先もしくは転校先として、通信制の学校がある。
通信制高校とは
通信制高校は登校日数が、全日制や定時制と比べて少ないため、中学時代に不登校だった子供でも無理なく通う事が出来る高校です。
もちろん、卒業すれば高校卒業資格が得られるので、その後の専門学校や大学進学への道も開けます。
引用:不登校の原因対策案内所
通信制高校にも公立と私立があって、それぞれ特色が異なるようだ。
でも、「登校頻度を自分で選べる」というのはかなり魅力的だと思う。
また、通信制高校ではかつて不登校だった生徒のサポートも手厚いようなので、今通っている学校よりものびのびと過ごせるんじゃないかな。
通信制高校について詳しく知りたい方は、こちらのサイトが詳しいよ!
もしくは「高卒認定」で学校に通わずに勉強する
通信制高校に通うことに抵抗がある人は、「高卒認定」という選択肢を選んでもいい。
「高卒認定」の正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」、略して「高認」「高認試験」などとも呼ばれます。
その名称から”高校卒業資格”と勘違いもされやすいのですが、「高卒認定」は、高校を卒業した人と同じくらいの学力があるかどうかを認定するための国の試験。
一定の条件を満たすか、試験に合格しなければ手に入らない資格です。
「高卒認定」という言葉だけ聞くと難しく感じるかもだけど、ようはこの試験に合格すると「高校を卒業した人たちと同じ学力があるという証明」になるわけだ。
試験に合格すると、国立・公立・私立の大学、短大、専門学校の受験資格を得ることができます。
また、進学のほかにも、各種国家試験の受験資格や、採用試験のときなどにも活用することができます。
例)中卒(高校中退) → 高卒認定合格 → 大学進学 ということも可能になるわけです。
家でひたすら勉強してこの「高校認定」に合格すれば、高校に通わずとも大学に進学できたりするんだ。
もちろん勉強は生やさしいものではないけども、いじめのある学校に通うよりは全然マシだと思う。
今の日本では「高卒」でないとアルバイトすらまともにできない
ネットでは「学歴なんて関係ねー!」とか「学校なんて行かなくていい!」と言われてるけど、それは間違いだ。
今の日本ではまだまだ学歴が重視されていて、とりわけ「高卒」というカードは必須。
ためしに求人広告を見てみてほしいのだけど、ほとんどの会社や店が「高卒以上の人材」を求めている。
なので、やはり高卒という条件はクリアしておくにこしたことはない。
中卒でできる仕事も世の中にはあるけど、めっちゃ限られてるから。
自分のやりたいことの選択肢を狭めないためにも、高卒はしておこう。
そのためにとる選択肢が、通信制高校や高卒認定なのだ。
「いじめられない環境」に身を置くだけで、自殺しない未来が見えてくる
もしかしたら、通信制高校や高卒認定という道がきみには合わないかもしれない。
でも、今通っている「いじめのある学校」にこの先もずっと通い続けるよりは、ストレスの総量は減ると思うんだ。
学校という閉鎖的な環境でいじめと戦い続けるのはやめて、いじめられない環境に飛び移ったほうが手っ取り早い。
そして、生きる環境が変われば視野も少しずつ広がってくるし、わざわざいじめの為に死ななくてもよくなる。
今回ぼくがダーッと書いてきた方法の全てが正しいわけではないけれど、それでも「いじめによる苦しみ」から抜け出すための1つの選択肢として覚えておいてほしい。
もう、いじめで死ななくたっていいんだよ。