うしらく(@ushiraku)です。ども!
ぼくは普段、LINE@にてお悩み相談にのっているんだけど。
最近は、なぜだか中高生(10代)の子からも、ちょくちょく相談されるようになってきた。
その悩みの大半は「親との関係性」について。
本来なら思春期というのは親の元ですくすくと育ち、部活や勉強に打ち込む年頃だと思うんだけど、全ての家庭がそういうわけではないようだ。
自分の親が「毒親」だったら絶望しかない
毒親とは
暴力、暴言、ネグレクト、過干渉などによって、子どもに毒のような悪影響を及ぼす親のことです。特に自覚がないのが過干渉な親です。
東洋経済オンラインより引用
ぼくの親は、幸いにも毒親ではなかった。
なので、進路選びで親と揉めることはなく、高卒後はそのまま就職した。
自分の進路を「毒親」に決められる
進路というのは、とても大切なもの。
学校を出て社会人になったとき、学歴の有無によって選べる仕事が大きく変わってくるから。
現代の日本では、学歴が高ければ高いほど就職に有利なのは、誰もが感じていることだと思う。
進路のせいで「死にたい」と思う子どもが増えている
Yahoo!知恵袋で調べると、思春期の子たちが切実に悩みを訴えている。
進路について、親と揉めているケースが多いようだ。
死にたいです。進路で親ともめまくるし、そもそも学力が間に合ってません。
言ったところでその進路に反対が出るのはわかります。勉強も周りより遅れています。
努力家になろうと勉強したのに変わらず終いでした。
もうダメです。
私に今何ができるのでしょうか
Yahoo!知恵袋より引用
悩みの大半は「親が指定した進路以外は、認められない」という感じ。
子どもたちが自分で進みたい道は反対され、学歴の高い学校に通うよう、親から言われているみたいなんだよね。
ぼくは親になったことがないから「親の気持ち」は分からないけど、これはちょっとやり過ぎじゃないかと思う。
それで行き詰まって、子どもが自殺したらどうすんの?
いじめ被害にあっても、学校を休ませてくれない「毒親」がいる
昨今、いじめによる自殺問題をニュースで目にすることが増えている。
巧妙な手口でいじめが表に出ないようにし、発見が遅れるケースも多い。
だけど、子どもが「いじめ被害」を訴えても、親が学校を休むことを許さない家庭もあるようだ。
学校行きたくないです。でも親が怒るから休めません。
行きたくない理由(いじめ)を言っても休ませてくれないから諦めました。まぁまぁ酷いいじめです。
無理して学校通い続けるとどうなりますか?例えば、なりやすい病気とか。
まぁ、うつ病とか不安障害になっても僕の親は休ませてくれないけどね。
「児童相談所に行け」とか「親にもう一度説得しろ」とかはやめてください。
あと、いじめに関することも。学校休むのはもう諦めてますから。
Yahoo!知恵袋より引用
子どもには、学校にも家庭にも逃げ場がない
ぶっちゃけ、学校からいじめは無くならない。
いじめを注意したところで、かえって激化するのがオチだろう。
なので、いじめ被害から身を守るには「学校に行かない」という選択肢が、一番有効だと思うんだけど。
でも、その「学校に行かない」という選択肢を、親が潰してしまってるのだ。
だから、子どもは無理して学校に行くしかない。
- 学校に行くといじめられる
- でも親は学校を休ませてくれない
- 自分には居場所がない
- じゃあ死ぬか
こういう風な思考をする子どもも少なからずいるはずで、これがもっと行き詰まると「自殺」を選んでしまうんじゃなかろうか。
自分の居場所がないんなら、この世から消えてしまえばいい……こう考えるのも無理はない。
逃げ場を求めて自殺してしまうのは、とても悲しい末路だと思う。
なので、いじめ被害にあってると子どもから相談されたら、すぐにでも学校を休ませてあげてほしい。
逃げ場がない子どもたちが避難できる「受け皿」が、今の日本にはない
ぼくは20代の頃、NPO法人で働いていた。
で、その時に思ったのが「逃げ場がない子どもたちの受け皿って無いなぁ……。」というものだった。
児童相談所は、主に「児童虐待」から子どもを守る受け皿
- 子どもに関する相談に応じ、子どもが心身ともに健やかに育つことができるよう子どもや家庭を援助する機関。略して「児相」と呼ばれる。
- 虐待の通報があると、原則48時間以内に子どもの安否を確認し、必要に応じて家庭への立ち入り調査や子どもの一時保護も認められている。
- 児童虐待、不登校、非行、障害、里親など18歳未満の子どもに関わることについて児童福祉司や児童心理司らが相談に応じるほか、14歳未満の非行少年の指導や家庭裁判所への送致などをする。
コトバンクより引用
ぼくは児童相談所については専門外なのだけど、ネットで調べてみる限り、児童虐待から子どもを守るのが主な業務なのかなと感じた。
なので、今回ぼくが冒頭で述べた、
- 進路を親に決められて「死にたい」と思ってる子ども
- いじめにあってるのに学校を休ませてもらえない子ども
は、児童相談所では保護してもらえないと思う。
家出するにも子どもは「カネ」がないから、毒親に縛られ続ける
家にいるのに嫌気が差し、逃げ出したとしても、子どもはお金をもっていない。
なので、家出したとしても数日間~数週間くらいがいいとこだろう。
結局はまた家に戻らないといけないし、家出した一件を親から咎められるのも目に見えている。
また、中学生はバイトできないので、そもそも家出するだけのお金を手にできない。
カネを持たずに家出した子どもが「援交」に走るパターンもある
仮に、お金がなくても家出が成功したとして。
若い子がお金も持たずに家出に成功するには「お金をくれる人」をバックにつけるしかない。
いわゆる「援交」だ。
ネット上では、家出した多くの少年少女達が掲示板に書き込みをしているのを見かけます。
「家出中です。誰か泊めて下さい!」などの書き込みをして見知らぬ人間からの返信を待っている事もあるのです。
こういったサイトは「神待ち」と呼ばれ、昔から、特に家出した少女が多く利用しています。
その実態はテレビでも特集が組まれるほど、社会問題にもなりました。
家に泊めて食事を提供するなどの代わりに見返りを求められ、その際に犯罪や暴力に巻き込まれてしまうケースが後をたちません。
人探しの料金相場.comより引用
毒親が「子どものため」にしたことが、結局は裏目に出てしまう
結局、親が子どもを追い詰めてしまうと、悲惨な結末にしか繋がらないのだ。
- 行き詰まって自殺する
- 家出して援交する
- 過度なストレスで精神を病む
まぁ、これらは極端な例ではあるものの、こういう末路も想定しておかないと、後で痛い目を見ることになるのは「親自身」なのでね。
おわりに
ぼくは、思春期の子たちから相談を受けてみて、どういうアドバイスをするのがいいかを、かなり悩んでいる。
個人がよその家庭に介入できる問題ではないし、かといって受け皿になってくれる相談所もない。