本当に人生を諦めるの?死にたい気持ちを和らげるためのガイドライン

ども。うしらく(@ushiraku)です。

あなたは、これまでの人生の中で「死にたい」と思ったことはありますか?

ぼくは、あります。つい最近のことなんですが。

何か「つらい出来事」に襲われた時、その苦痛に耐えられなくて死を選んでしまうケースが、世の中にはあります。かつてのぼくが、そうだったので。

でも、今目の前にあるその「つらい出来事」は、本当に解決できないんでしょうか?

自殺しようと考えているときは冷静に考えられないので、周りが見えてないだけかもしれません。相談すれば解決出来ることが、世の中にはたくさんあります。死にたい願望をすぐに治める特効薬はないけれど、それでも少しくらいはマシになると思う。

死を思いつめる前に、ぼくと一緒に「つらい出来事」の解決方法を考えてみませんか?

「死にたい」って言っている人の本音は「楽になりたい」

死にたい理由は人それぞれあるけれど、心の奥底にある本音は共通する部分が多いんじゃないかなと思います。

ぼくの場合は、「死んで楽になりたい」が、当時思っていたことです。こんなにつらい毎日なら、もういっそのこと消えてしまえばいいじゃん。そしたら、全て無いことになる。つらさを感じなくてすむから…そう思ってました。

今、死を思い詰めているあなたの本音はどうでしょうか。

人が「死にたい」と思う理由

この記事を書くにあたって、ぼくは「人が死にたいと思ってしまう理由」をググってみました。理由は多岐にわたり、人それぞれで違うんですけど、大まかに分類できるんじゃないかなと思いました。

  • 恋愛、結婚生活についての悩み
  • 家族との関係性についての悩み
  • 仕事や学校での悩み
  • お金がない、借金の悩み
  • 自分のコンプレックスが許せない
  • 持病や傷害がつらい

上に挙げた以外でも「死にたい理由」はあると思うんですけど、それでも大まかに分類すると、どれか(もしくは、どれも)に当てはまるんじゃないでしょうか。

ぼくは恋人にフラれたのが「死にたい理由」だった

ぼくは、持病(躁うつ病)を恋人にカミングアウトし、それが原因でフラれました。そして、フラれた瞬間から「死にたい」と思うようになってしまった。

関連記事:躁うつ病(双極性障害)を恋人にカミングアウトしたら一瞬で拒絶された話

自分の病気のことを誰かに打ち明けるのってかなり勇気がいることです。打ち明けて嫌われたらどうしようとか、どうやって話せばいいか…めっちゃ迷います。

でも、病気のことを言わずに付き合い続けるのは精神的に苦しいものがある。じゃあカミングアウトするしかないやと思って臨んだんですけど、残念ながら失恋という形になってしまった。

この時、フラれた瞬間に思ったのが「死ねば楽になるのかな」でした。

「死にたい」は「楽になりたい」の裏返しでもある

この記事の冒頭でも書いたんですけど、「死にたい」は「楽になりたい」の裏返しでもあると思うんですよね。もしくは、「消えたい」とも言い換えられるかもしれない。

つまり、つらい出来事に、自分の心のキャパが耐えられなくなった。だから、このつらさから解放されたいと。

ぼく自身、まさにこの通りで、「死んで早く楽になりたい。地獄でもどこでもいいから今を忘れたい」と思ってました。

でも、今思い返すと、それは単に「つらい出来事」に目が行き過ぎて、周りの物事を冷静に見てなかったのかもしれないなと。そう思うようになりました。

周りには相談にのってくれる人もいたのに、相談しなかった。相談しようと思うだけの冷静さがなかった。「死にたい」以外の気持ちがなかった。結果、自殺を図った。

関連記事:崖から飛び降りて自殺未遂。その末路をガチで書いてみる

あの時、一歩踏みとどまって周りの人に相談していたら、「つらい出来事」が少しは和らいでたんじゃないかなと、後悔しています。

あなたの「死にたい理由」は、もしかしたら解決出来るものかもしれない

さて、ここではあなたの「死にたい理由」を解決出来るかもしれない方法について紹介します。もちろん、これは誰にでも当てはまるものではありません。

でも、ぼくの実体験を交えて、専門の相談機関の利用法などを書いていきます。

1.人間関係の悩み、誰に相談したらいいか分からない悩みは「いのちの電話」で相談してみよう

電話、メールでの相談窓口の代表は、いのちの電話。匿名で相談できるため、安心して相談できます。

全国に支部があり、24時間対応のところもあるため、突発的な相談は、いのちの電話が心強いです。

いのちの電話ホームページ

いのちの電話は、各都道府県によって受け付け時間が異なります。あらかじめ、ホームページでご確認下さい。

2.お金や借金の悩みは「法テラス」に相談しよう

お金や借金の悩みは、「死にたい」と思う理由の中でトップにくる悩みかもしれません。周りの友だちにも相談しにくい悩みですからね。

でも、どんな借金でも、もしかしたら解決出来るかもしれません。債務整理とか自己破産とか。

ぼくは母からの借金問題を法テラスで解決した

ぼくはかつて、母から借金問題を押し付けられ、絶望したことがあります。金額は30万円くらいだったけど、自分が使ってないお金を、しかも肉親からふっかけられるとは…思ってもみませんでした。

この時、ぼくが利用した相談窓口は、法テラスです。

法テラスは、法的トラブルの相談に乗ってくれて、その問題を解決するのに最適な相談機関などを紹介してくれます。ぼくの場合は、債務整理などに詳しい弁護士を紹介してもらいました。

あなたの経済状況によっては弁護士、司法書士費用の立て替えなども行ってくれる可能性があります。一人で不安を抱え込む前に、まずは電話で相談してみてください。

法テラスホームページ

3.ブラック企業なみの労働で心身を壊した場合、「傷病手当て金」をもらいながら退職できる道がある

ぼくは25歳のときに、仕事が原因で「躁うつ病」になりました。

当時働いていた職場(NPO法人)が、ブラック企業なみの労働環境で、気性の荒い上司との折り合いもつかず、出勤できないレベルまでボロボロになりました。

その時、ぼくがとった行動は、休職からの退職です。

精神科の医師から診断書を書いてもらい、職場に提出。書類を上司に提出した翌日から、3ヶ月間休職しました。

本当はその後、元の職場に復職する予定でしたが、体調が悪化したため断念。そのまま退職しました。

でも、この時ぼくは傷病手当て受給の手続きをしていたため、退職後も1年半ほど傷病手当金を受給できました。

この一件はまた改めて記事にする予定ですが、退職してからも生活するに困らない程度のお金をもらえる可能性はあるのです。その他に、失業手当という道もあるし。

とりあえず、「仕事をやめたら生活できない」という思考にとらわれないでください

協会けんぽ(全国健康保険協会)

4.家庭内暴力に耐えられないときは「DV相談ナビ」に電話しよう

家庭というのは、ある意味で牢獄です。なぜかというと、外からは見えないから。第三者が介入しづらいんですよね。

現行犯でその暴行の現場を押さえないと、問題解決には繋がりにくいです。

でも、誰にも相談せずに抱え込むのは、とてもつらいと思います。これまた、人に相談しづらい案件だし。

家庭内暴力の相談だと、DV相談ナビが一番安心して相談できそうです。

「どこに相談したらいいか分からない…」と迷った時は、DV相談ナビに電話してみてください

DV相談ナビ電話番号: 0570-0-55210

家庭内での暴行を「刑事告訴」するという手もある

これはちょっと特殊なケースではあるんですけど、相手の暴行がひどく、あなたがケガや精神的苦痛を負っているならば「刑事告訴」をする手もあります。

まぁ、かなり根気がいる手段ではあるんですが。

関連記事:弟を「傷害罪」で刑事告訴した話と、家族を法律で裁くまでの手順

突発的な「死にたい」気持ちを、ほんの少しでも和らげる方法

正直、「死にたい」と思う気持ちを100%抑える方法はありません。死にたい理由が人それぞれで違うから。

でも、そういった死にたい気持ちを和らげる方法はあると思うんですよね。

1.周りの人に話を聞いてもらう

自分が「つらい」と感じている悩みを人に話すには、かなりの勇気がいります。

「こんな暗い話をしていいものか…」とか「相手の貴重な時間を奪うようで申し訳ない…」など。

でも、やはり困っているときは周りの人に話を聞いてもらうのが一番です。

いきなり電話することに気がひけるときは、LINEで「ちょっとつらいことがあってさ…」と送ってみてはどうでしょうか。

ぼくは友人に相談にのってもらえたことが、とてつもなく嬉しかったです。

2.くだらない動画を見て、死にたい気持ちをやり過ごす

突発的に湧き上がってくる「死にたい」気持ちは、とりあえずやり過ごすしかないです。

こういう時は、くだらない動画を見て、ほんの少しの間でも気を紛らわすのが得策

まぁ、これは気休めにしかならないかもしれませんがね。でも、一人で思い悩んで沈み込むよりは、いくらかマシ。

Youtubeで、本当に「くだらね~」と思える動画を見ましょう。とりあえず。

死にたい気持ちは「津波」のようなもの。波が過ぎ去るのを待つしかない

さて、最後はもう精神論です。

うさんくさく感じるかもですが、「死にたい」という気持ちは24時間365日、100%同じ精度を保っているわけじゃありません

死にたいと思ってるその時は確かに「マジ死にたい!!」って心がシャウトしてたとしても、それは瞬間的な津波のようなもの。波はいずれ過ぎ去ります。気休めな言葉に聞こえるかもしれませんが…。

でも、ぼくは実際に自殺を決行してみて思ったのが、「今を捨てても自由にはなれないんだなぁ」というものでした。

今目の前にある「つらい出来事」は確かにもの凄くつらいし、絶望的なものなのかもしれない。

それでも、とりあえずは解決できそうな方法を試してみて、少しずつ障害を取り除いてみてはどうでしょうか。

力になってくれる人は周りにいるし、自分ひとりではどうしようもなく見える問題でも、もしかしたら解決できるかもしれない。もし解決できなくても、前よりは良くなるかもしれない

全て可能性の話でしかないけど、まずやってみるというのは、決してムダな行為ではないですよ。

ぼくもまぁ何だかんだで生きていくし、このブログを通して、あなたの絶望をほんの少しでも薄めていけたらなと思っています。今も、これから先も。

ABOUTこの記事をかいた人

「うつ予防」の悩み相談屋。25歳で躁うつを発症し、自殺未遂→日本のうつ・自殺問題について海外テレビから取材→リハビリ生活を経て社会復帰→年間100件以上の人生相談にのりながら、「うつにならない社会」を作るために情報発信をしています。