うしらく(@ushiraku)だ。ども!
ぼくは2014年5月~2016年の5月までの2年間、とある書店で「精神障害をオープン」にして働いていた。
で、最近ぼくのLINE@にて「精神障害をオープンで就労すべきかどうか」のお悩み相談を受けることが多いので、記事としてまとめることにした。
結論から言うと、ぼくは精神障害をオープンで就労することには「メリット」しか感じていない。
今、障害をオープンにするかクローズにするかで迷ってる人は、マジで「オープン」で働いた方が楽だよ。
精神障害をオープンで就労する3つのメリット
さて、まずは精神障害をオープンで就労するときのメリットを3つ挙げてみようと思う。
1.障害を隠さなくていいので、精神的にめっちゃ楽
まず、ぼくが感じた一番のメリットは「自分の精神障害を隠さなくていいので気が楽」というもの。
面接の時点で障害をオープンにしているので、ぼくの病状については店長も理解してくれていた。
もちろん、店長以外の管理職の人たちも同じくだ。
調子が悪い日は朝イチで報告し、作業のペースを落として仕事ができる
ぼくはこの書店で働いていた期間、毎朝自分の体調について店長に報告していた。
こういう感じで、体調報告をすることにより、自分の仕事のペースを調整させてもらえたのは本当にありがたかった。
2.体調が悪すぎる日は早退をさせてもらっていた
なるだけ欠勤をしないように働いていたのだけど、それでもどうしても体調が崩れる日がある。
ぼくの場合は、季節の変わり目に体調を崩すことが多かった。
なので、仕事ができないレベルまで体調を崩した日は、早退をさせてもらっていた。
体調を大きく崩す前に早退することにより、次の日の出勤に悪影響が出にくかったように思う。
継続してコンスタントに働き続けるには、早退を上手く使い分ける方がいい。
一番良くないのは、欠勤が続くことだと思ってるので。
3.毎月の「定期通院の日」を休みにしてもらえた
ぼくは、双極性障害を発症して以降、毎月2回(金曜日)の定期通院を続けている。
なので、この通院の日はどうしても休まなければいけない。
障害をクローズで就労すると、定期通院の日も休みにくい
ぼくはクローズ就労したことがないので細かいとこは分からないけど、やはり定期通院の日には休みにくいんじゃないかな。
シフト制の会社だと毎月シフト調整をするわけなので、この時に休みを申請しないといけない。
また、急遽ほかの社員が欠勤したとき、代わりに出勤してほしいと言われることもある。
そんな状態が続くと「定期通院の日をちゃんと確保する」のはストレスが溜まるんじゃないかなと思うんだけど、どうだろう?
精神障害をオープンで就労するデメリット
逆に、精神障害をオープンにして働いたときのデメリットはなんだろう。
なので、「デメリットはなし」でファイナルアンサー!
精神障害をクローズで就労するメリット・デメリット
ぼくは精神障害をクローズで働いたことがない。
ので、Twitterにてクローズ就労の体験談を聞いてみたら、たくさんの方からリプをいただいた。
その一部をここでシェアしたいと思う。
精神障害を「クローズ」で就労した人、もしくは現在進行形でしてる人の話しを聞きたいなー!
障害をクローズで就職したときのメリット・デメリットを知りたい。
— うしらく@メンタルワークVtuber (@ushiraku) July 23, 2017
現在進行形でクローズです。体調悪い中での配慮がないことや、通院の休みが取れないことがキツいです。思いの外、デメリットや自分に出来ないことが多いことに気付き、障害枠に転職する予定です。私の場合は、仕事内容は楽しくても無茶振りが続き、体調が崩れていきました(;_;)
— 星ちゃん (@gloomy365) July 23, 2017
バレたときにヤバい!辞めてもらう方向で話が進められる。特に僕の場合は専門的な知識が必要且つ子供と接する職業だったので。
— Piece (@yuzuhanyu127) July 23, 2017
向いてる仕事ならクローズでもいけると思ってる私です。程度によりますが
— masse@γ-GTP241 (@ezoma2) July 23, 2017
メリット…収入面が高いとかかな。
デメリット…配慮が受けられない。健常者として見られてるから、その分キツイかも。— ゆらり (@_yurariyurari_) July 23, 2017
みなさんそれぞれ職種は違えど、共通するのは「バレたらどうしよう」という強烈な不安があるように感じた。
ぼく視点で見ると、やはりデメリットのほうが多いかなという結論だ。
双極性障害のぼくが「パートタイム」での就労をオススメする3つの理由
さて、今回の記事ではオープン(クローズ)就労のメリット・デメリットに加えて、もうひとつ伝えておきたいことがある。
それは、フルタイム雇用(正規雇用)で働くか、パートタイム(非正規雇用)で働くか、どちらがいいかという問題について。
ぼくの結論としては、まずはパートタイムで働きながら徐々に働く時間を増やしてくほうがいいと思ってる。
その理由を3つ、書いていきたい。
1.パートタイムでの就労は労働時間が短いので、体調への負荷が少ない
やはり一番のメリットは、労働時間の短さだ。
ぼくは1日5時間、週4日勤務で働いていた。
当初は、
とか思ってたのだけど、3年近く傷病期間を過ごしてたぼくは思ってたよりも体力が落ちていた。
なので、一日5時間の勤務でもわりと、しんどかった。
まずは短い時間での労働から始め、少しずつ時間を伸ばしていくのが体調への影響が出にくいと実感した。
2.パートタイム就労は毎日「決まった時間帯」で働けるため、生活リズムを安定させやすい
ここでパートタイム就労について、細かく触れておきたい。
パートタイムとは
普通の勤務時間よりも少ない、ある時間だけ勤務する制度。短時間勤務。
Google翻訳より引用
ぼくは、働く時間帯を、8時30分~13時30分までの5時間に「固定」してもらっていた。
なので、毎日の生活リズムを大きく乱すことがなく、体調コントロールがしやすい環境を作れた。
- 起床時間
- 食事の時間
- お風呂の時間
- 睡眠時間
などが乱れにくいのだ。
これは、病状をコントロールするにおいて、何気に大切なことだと思う。
毎日の生活リズムを整えるのは、自分の精神を一定に保つのに有効だ
生活リズムの乱れで調子を崩しやすい双極性障害の患者さんは、特に生活のリズムをきちんと保つ必要がある、ということです。
これを行うためには、毎日、起床・就寝などの時間や、人と接した度合い、気分などをしっかり記録して、コントロールしていくことをめざします。
COMHBOより引用
特に、睡眠時間をちゃんと確保することで、不眠症の症状を和らげるように心がけている。
3.障害年金とパートタイムでの給与を足せば、一人暮らしでも普通に生きてける
最後に、お金の問題をば。
ぼくは一人暮らしをしているが、パートタイムでの給与でも障害年金と足せば、普通に生きてける。
ぼくの生活資金の内訳を書くと、
- 障害年金が約10万円
- パートタイム給与が約5万円
- その他ブログ、ライターなどで約1万円
これらが、1ヶ月間の収入源となっている。
毎月の生活コスト(家賃や水光熱費)をとことんまで節約すると、1ヶ月間15万円でも普通に生きてける。
「家族を養わないといけない」という理由でフルタイム雇用を選ばざるをえない人はいるかもだけど、実家暮らしや一人暮らしの人ならパートタイム雇用の給与でも十分だ。
自分の生活資金は毎月いくら必要か?
このことをちゃんと明確にしとけば、お金の面で不安になることはかなり減るはずだ。
うしらく的まとめ
さて、今回書いてきた内容を、ここでもう一度おさらいしておこう。
- 障害をオープンで働くのはストレスフリー
- パートタイム雇用は体調へ負荷をかけにくい
この2点が、ぼくがどうしても伝えたかったこと。
自分にあった働き方を、自分で選ぶ。この考え方は、持病や障害と長く付き合う上でとても大事だと思う。
ぜひ、あなたのライフスタイルと照らし合わせて、オープン就労や雇用形態を考えてみてほしい。