うしらく(@ushiraku)です。どもー!
躁うつ病になって6年が経ち、社会復帰出来るまでに回復したぼくですが……。
最近なんだか、しんどい毎日が続いています。
とはいえ、本を読んでるときだけは、そんなしんどい気持ちを忘れられるんですよね。
今回ご紹介する本は『心がマジで疲れた時』に読んでほしい本。
- しんどい
- 泣きたい
- 消えたい
こんな風な思いが頭をよぎる、あなたにこそオススメしたい本たちです。
- 自分自身を見つめ直す
- 人間関係を整理する
この2つに焦点をあてた本を、ご紹介します。
しんどい時は、一旦ゆったりして読書でもしながら、「考え方」を変えるのも1つの気分転換になりますよ。
1.禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫)
変化に「気づく」―すべては、この「気づき」から始まる、息をゆっくりと吐いてみる―マイナスの感情を退治する方法、脱いだ靴を揃える―すると、生き方が美しくなるなどなど、一日ひとつ、すぐにできる“心の洗い方”。
ぼくは一時期、坐禅会に通っていたことがあります。
禅では、自分の呼吸に注目し「雑念を相手にしない」という考え方が重要です。
この本書は、100の禅語が「心を落ち着けるための処方箋」として掲載されています。
パラパラーっとページをめくって、目に留まった禅語を実践するのがオススメ。
とはいえ、全てを完璧にやらなくて大丈夫です。
本書の中でぼくが好きな言葉は、
一杯のコーヒーを丁寧に淹れる
ですね。
忙しい毎日だからこそ、あえてゆっくりとした時間を味わう。
コーヒーを淹れる時も、ゆっくりお湯を注ぐ。
そうすることで「コーヒーの香り」が楽しめるし、焦ってる心が少しだけ落ち着きます。
もし今、あなたが忙しい毎日で疲れているのなら、本書を読んでリラックスしてみてはどうでしょうか?
2.なぜジョブズは禅の生き方を選んだのか?
Macintosh, iMac, iPod, iTunes, iPhone…数々の独創的な製品で世界をリードし続けたスティーブ・ジョブズの創造の秘密を、彼が若いころから傾倒していた「禅」の思想の観点から明らかにする書。
「今日が人生最後の日だとして、今日これからやることを本当にやりたいか?」
――ジョブズの至言の数々をビジネス面、思想面から掘り下げる。
スティーブ・ジョブズ氏が「禅」に傾倒し、シンプルな思想を大切にしていたのは有名な話。
アップルコンピューターの製品に、この禅的な考え方が反映されているということも、よく見聞きします。
ジョブズ氏がなぜ、禅の考え方を大切にしていたのか?
本書では、ジョブズ氏の名言を「禅の視点」から紐解いています。
ぼくのお気に入りの名言はやはり、
「今日が人生最後の日だとして、今日これからやることを本当にやりたいか?」
ですね。
ぼくは毎日、この言葉を思い返しながら「今日やること」を選別しています。
今日が人生最後の日だとして、
- 体調悪いのに無理して会社行きたいか?
- 今の人付き合いに本当に満足しているか?
- もっと他にやりたいことがあるんじゃないか?
と、自問自答する。
そうすると、今自分が悩んでいることに労力を費やすべきかが見えてきます。
シンプルに生きたいと思っているあなたには、ぜひ読んでみてほしい一冊ですね。
3.心に静寂をつくる練習
Gogle本社が本気で取り組む、いまビジネスでいちばん必要なこと。
結果を出すために、あえて立ち止まり、心に静けさ(SPACE)をつくる。
「いまここに集中し最高のパフォーマンスを上げる」ための方法を説く。
心に静寂をつくるだけで、集中力が高まる。
モンキーマインド(目の前のことに集中できずあれこれ気が散る)を克服できる。
穏やかな平常心を保てる。
凛とした人に信頼されうる仕事人になれる。
本書をひとことで言うと、初心者向けの「マインドフルネス」本。
ちなみに、マインドフルネスとは『物事を客観的に見る心』のことです。
禅の考え方と似たところが、たくさんありますね。
で、本書の特徴は、そういったマインドフルネスな考え方をするための「ワーク」がたくさん紹介されているところ。
どのワークも取っ掛かりやすいので、心理的ハードルがかなり低いです。
ぼくが気に入っているワークは、
ですね。
現代人はとにかくスマホを扱いっぱなしで、いつでもどこでも「ネット」に繋がっています。
中には、布団に入ってからもスマホをいじり、不眠症を悪化させてしまっている人もいる。
なので、一日のうちの、せめて寝るときくらいはスマホは手放しましょう。
スマホとの距離をあけるだけでも、心がかなり楽になりますよ。
4.10年後、後悔しないための自分の道の選び方
「これは、あなたの望む人生ですか?」
先の見えない混迷の時代、走り続けるビジネスパーソンに捧げる
自分らしく働き、最高の人生を送るための集中講義
ぼくがこの本に出会ったのは、自分の進路に迷った時でした。
当時(2017年12月頃)、ぼくは転職活動をしていたのですが、自分がどんな仕事に就くべきかをずっと迷ってたんですね。
- 給与が高いけど「やりたくない」仕事を選ぶか
- 給与は安くても「やりたい」仕事を選ぶか
このどちらかで、ガチで悩んでました。
やはり、生活を安定させるにはお金が必要。
でも、「やりがいのない仕事」を何年間もするのは嫌だ。
と、そうやって迷っていた時に、本書に書かれているワンフレーズが目に付きました。
幸せでいることを優先する
言い換えると、「ワクワクすること」を優先するともとれますね。
このフレーズを見てぼくは、自分が「ワクワクすること」を紙にバーっと書き出しました。
そして、その「ワクワクすること」に近い仕事に就くことを優先した。
結果として、あの時の選択は正しかったと、今も思っています。
仕事で悩んでいるあなたにこそ、オススメしたい一冊です。
5.夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)
何故、あなたの夢は実現しないのか?
「自分の庭に小さな鉄道を建設することが小学生の頃から夢だった」―。
あなたの夢は「見たい夢」か「見せたい夢」か?もし後者であるなら、願いは永遠に実現しない。
小説家として億単位を稼ぎ、あこがれの隠遁生活で日々夢に邁進する。それを可能にした画期的方法論。
小説『すべてがFになる』や『スカイ・クロラ』などで有名な小説家・森博嗣さんが、「夢の叶え方」について本書で語っています。
この本が面白いのは、よくある「夢の叶え方本」とは真逆のことを書いているところ。
まず、森博嗣さんは夢を見せません。
代わりに「今ある現実」をちゃんと受け止め、生活設計をした上で、自分のやりたいことに取り組む。
こういう現実的な考え方に、ぼくはハッとさせられました。
「いいね」に支配された人たち
ところが多くの人たちは、とにかく人に褒められたい、認められたい、という欲求が前面に押し出され、ともすれば、それが目標になってしまっている。
*
この小粒さはあらゆるものに波及し、夢も人生も、きっと小粒になるだろう。
(『夢の叶え方を知っていますか?』167ページより引用)
SNSが普及した昨今、人は周囲の人に「認められたい」という欲求をさらに肥大化させることになった。
そして、それと合わせて「他人の夢」に影響を受けるようにもなってしまった。
例えば、『好きなことで生きていく!』という歌い文句を真に受けて、ユーチューバーを目指し、挫折した人とか。
今目の前にある「現実」から逃れるための夢は、夢ではなくただの「現実逃避」でしかありません。
そういった、人間の弱さ、夢という幻想を打ち砕き、それでも「心の底から沸き上がってくるワクワク」を追うことこそが、本当の夢ではないでしょうか?
『自分にはやりたいことも夢もない』と、ある種の強迫観念で疲れているあなたにこそ、読んでほしい一冊です。
6.嫉妬と自己愛 – 「負の感情」を制した者だけが生き残れる
外交官時代に見聞した「男の嫉妬」、作家として付き合う編集者たちに感じる「自己愛の肥大」。
自分自身を制御できない人たちは、やがて周囲と大きな軋轢を起こす。
彼らにどう対応すべきか。
自分がそうならないためには何をすべきか。
小説や、専門家との対論などを通じて、嫉妬と自己愛を読み解く。
「負の感情」は、誰しもが気付かぬうちに抱えているもの。
特に、人間社会で生きていると「嫉妬」と「自己愛」は、常に付きまとってきます。
これらの感情に対して上手に対処出来る人たちはいいけれど、そうでない人たちは、まず「負の感情」を真正面から受け止める必要があります。
現代日本の若者たちの心を支配しているのは、とにかく他者から認められたい、という「承認欲求」なんですよ。
さっきの「便所飯」のように、孤立したくない、それを認めたくないわけです。
『嫉妬と自己愛 – 「負の感情」を制した者だけが生き残れる』108ページより引用
SNSにどっぷり浸かっている人は、特に他人の発信に対して敏感になっているでしょう。
- 嫉妬:うまくいってる奴が気にくわない
- 自己愛:自分が一番かわいい
上記のような歪んだ価値観が、更にSNS依存を引き起こしているように感じます。
- あいつより、おれの方がフォロワー数多いから偉い!
- なぜ、あいつのカスみたいな発信がバズってるのか?
- フォロワーに嫌われないために即レスしなきゃ!
毎日、自分と他人とを比べあっていたら、そりゃ疲れますわ。
こういう考え方をする人は、勿論のこと「リアル」での人間関係も同じような価値観で付き合ってるでしょうから。
『人と比べるのに疲れた』と感じるあなたにこそ、読んでほしい一冊です。
7.ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
どいつもこいつもミクシィ、ブログ。
インターネットは普及しすぎて、いまやバカの暇潰し道具だ。
—-みんなが言いたかった真実を、ニュースサイトの編集者が大放言!
本書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?
リアルな現実を、現場の視点から描写する。
本書は、今から9年前(2009年)に発行されたもの。
この当時は、まだ今ほどSNS(Twitter、Facebook、Instagramなど)が普及していなかったにも関わらず、人々のネットリテラシーはほとんど変わっていないのだなと実感しました。
つまり、いつの世も、ネット依存してるのは「バカ」と「暇人」でしかないんだな、と。
特に昨今のSNS依存は、年々加速して「バカ」を量産していると思う。
結局みんな、暇でやることがないから、SNS上の馴れ合いで満足しようとしている。
- 暇でやることないから
- SNS・ネットサーフィンして
- 飽きたらソシャゲして
- また飽きたらSNSに戻る
一時的には満たされるけど、常に暇でしかない、このライフサイクル。
常に「刺激」を受け続けないといけないサイクルは、アルコール依存症のそれとかなり似ています。
ネットやSNSで人生を棒に振っている人たちを見ると、とても残念な気持ちになる。
けど、まぁぼくとは関係ないので、別にいっかなと冷ややかな目で見てますが(笑)。
常にスマホを触ってないと落ち着かないあなたにこそ、読んでほしい一冊です。
8.職業としての地下アイドル (朝日新書)
「有名になって見返したい」「なんとなくの好奇心」から踏み入れた世界―。
承認されたいアイドル平均21.6歳と認知されたいファン平均35.4歳。
互いに深く求め合う「欲求」依存。本気でアイドルと結婚したい「ガチ恋ファン」。
ライブ会場で発生するホモソーシャル。
グラビア→AV、枕営業のリアル…。
膨張する地下アイドルシーンの実態。
ぼくはこの本を読むまで、「地下アイドル」って何なのかを全く知りませんでした。
とはいえ、「地下アイドル」も「AKB48」も、基本的には同じ仕組みで回っている、ある種の「組織」なんですよね。
- ステージの上で目立ち
- 自分のキャラ立てをし
- SNSでもバズを巻き起こし
- ライバルを蹴落として生き抜く
アイドルにさほど詳しくないぼくは、上記のような「システム」がアイドルの本質かなと思っています。
で、周りに埋もれず「自分」を輝かせるためには、多少の無理もしないといけないわけで。
そうなると、ここでも「嫉妬」と「自己愛」が働くわけですね。
- 他人とは違う自分でありたい!
- わたしが一番じゃないとダメ!
こういった考え方は、アイドルだけじゃなく、ぼくたち一般人も同じじゃないですかね。
「周りと同じ」が嫌だから、オシャレして格好良く見せたり、人とは違う自分をアピールするっていう。
要は、他人からの視線ばかりを気にして生きてる、ということになります。
他人から嫌われたっていいじゃんって、ぼくは思いますけどね。
他人の目を気にしすぎて疲れているあなたにこそ、読んでほしい一冊です。
9.続・孤独のすすめ – 人生後半の生き方 (中公新書ラクレ)
老いにさしかかるにつれ、「孤独」を恐れる人は少なくありません。
体が思うように動かず、外出もままならない。
訪ねてくる人もおらず、何もすることがなく、世の中から何となく取り残されてしまったようで、寂しく不安な日々。
けれども、歳を重ねれば重ねるほど、人間は「孤独」だからこそ豊かに生きられると実感する気持ちがつよくなってくるのです。
作家の五木寛之さんが、書かれた本書。
読者ターゲットは50代後半の人たちだと思うのですが、32歳のぼくが読んでも学ぶことがたくさんありました。
本書のテーマをひとことで言うと、『今までよりもペースを落として生きよう』といった感じでしょうか。
ぼく自身、2018年の1月から、原因不明の不調に陥っています。
で、そんな矢先に出会ったのが、この『孤独のすすめ – 人生後半の生き方』なんですよね。
著者から学んだことは、他人に対する義務の念からではなく、自分のやりたいことを自発的に、自分の意志でやることである。これなら誰でもできる。
祖父は晩年一日中窓から見える外の風景を眺めていた。
よくそれで飽きないものかと呆れていたが、祖父にとってはそれが「孤独を楽しむ」ことだったのかもしれない。
Amazonレビューより引用
簡単に要約すると、
- 自分のペースで
- 自分がやりたいことを
- 誰の目も気にせずやる
という生き方が、これから先の時代では必要なのではないか、ということですね。
毎日何かしらの焦りや強迫観念に駆られているあなたは、一度肩の荷をおろして、周りを見渡してみてはどうでしょうか?
あなたが思っているほど、世間はあなたを気にしてないですよ。
だったら、あなたのペースで、あなたがやりたいことをやった方がいい。
ぼくは、そう思っています。
10.NHK「100分de名著」ブックス 鴨長明 方丈記
「豊かさ」の価値を疑え!
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」の有名な書き出しで始まる『方丈記』。
世の中を達観した隠遁者の手による「清貧の文学」は、都の天変地異を記録した「災害の書」であり、また著者自身の人生を振り返る「自分史」でもあった。
日本人の美学=“無常”の思想を改めて考える。
ぼくは普段、古典というものを読みません。
理由は、何か難しそうだから(笑)。
でも、本書は分かりやすく解説されていて、内容がスーッと入ってきました。
『方丈記』を簡単にいうと、鴨長明の個人ブログという位置づけですかね。
鴨長明がその日思ったことを、短くまとめ、書き記している感じ。
で、面白いのは鴨長明は隠遁生活を送りながら、俗世からの執着を捨てようとしたところ。
現代でいうと、ネット社会・SNS社会から距離をとって「自分のペース」で生きる、というぼくの価値観と重なる部分が多いなーと感じました。
- 周りに人があふれるほどに
- 周りに物があふれるほどに
人は身動きが取れなくなって、足取りが重くなってしまいます。
すると、どうなるか。
何をするにも「他者の意見」や「物の管理」にエネルギーを奪われ、結局何も成せないまま、人生を終えることになってしまう。
そんな悲惨な末路を避けるには、一度立ち止まって「人、物、情報」の断捨離をする必要があります。
思い切って捨ててみると、スッキリとした気分になって気持ちいいですよ。
うしらく的まとめ
さて、今回ご紹介した本は、大きく分けて2つの共通点がありました。
- 自分を内観するための本
- 人間関係を断捨離する本
心が疲れたときには、自分自身を見つめ直し、周りにいる他者との関係性も整理することが必要だと思うからです。
ぶっちゃけ、この2つを実行するだけで、精神的にかなり楽になりますよ。
何となくでもいいので「ピンときた本」を手にとって、本の中に書かれていることを実践してみてほしいです。
小さな価値観を1つずつ変えることから、あなたの疲れは癒やされていきますので。