うしらくです、どうも!
あなたは、パニック発作や過呼吸などで急に体調が悪化した時、どのように対処していますか?
ぼくは、過呼吸が原因で2回救急搬送され、2ヶ月間の休職を言い渡されました。
息を吸っても吸っても呼吸が楽にならず、むしろどんどん苦しくなっていくという。
しかし、過呼吸において「息を吸おうとする」対処法って、実は逆効果なんです。
そのことに気づかせてくれたのは、実体験コミックエッセイ『パニくる!?』という本でした。
パニック障害になったばかりの人、原因不明の過呼吸で悩んでる人にとって、本書は「救いの手」を差し伸べてくれることでしょう。
そもそも、パニック障害とは?
あなたは、パニック障害の症状について、どれくらい知っていますか?
ぶっちゃけ、ぼくは本書を読む前は、全くの無知でした。
的な障害だと、マジで思ってたので。
で、ネットでパニック障害について調べてみたんですけど…。
突然胸が苦しくなり、鼓動はまさに「早鐘を打つ」状態。冷や汗で背中はぐっしょり。
「死んでしまうかも…」そんな不安に襲われながら救急車で病院に運び込まれるけれども、どこを調べても体には異常はなく、そのうちに、あれほど苦しかった症状が溶けるように消えている。
引用元:厚生労働省
ざっくりいうと、パニック障害というのは「突発的な発作に対し、死の恐怖を感じパニックになる」という感じです。
事実、ぼく自身過呼吸が原因で2回救急搬送されたのですが、検査に異常はなかったんです。
で、医師いわく「ストレス性のものでしょう」と言われました。
そして、この受診を機に、仕事を2ヶ月間休職することになったんです。
過呼吸って何なの?
過呼吸は、正式名称を「過換気症候群」といいます。
精神的不安や極度の緊張などにより過呼吸の状態となり、血液が正常よりもアルカリ性となることで様々な症状を出す状態です。
神経質な人、不安症な傾向のある人、緊張しやすい人などで起きやすいとされます。
引用元:日本呼吸器学会
喘息は気道の炎症と「体の異常」が原因ですが、対して過換気症候群は「精神的な異常」が原因とされています。
つまるところ、不安やストレスが限界まで溜まると、過換気症候群を始めとしたパニック障害になりやすい、ということです。
パニック障害・過呼吸になったときの3つの対処法
では、ここから先はパニック障害・過呼吸になったときの対処法について、お話します。
結論からいうと、早めに精神科にかかって、呼吸を整える方法をひたすら実践するのがベストです。
1.心の病気は甘えではないし、精神科は怪しい場所ではない
うつ病を始めとして、現代社会ではメンタル疾患にかかる人は多くいます。
厚生労働省の調べによると、メンタル疾患により医療機関にかかっている人の数は、320万人以上(平成23年)とされています。
精神疾患により医療機関にかかっている患者数は、近年大幅に増加しており、平成23年は320万人と依然300万人を超えています。
内訳としては、多いものから、うつ病、統合失調症、不安障害、認知症などとなっており、 近年においては、うつ病や認知症などの著しい増加がみられます。
引用元:厚生労働省
ただし、この数字はあくまでも「病院にかかっている人の割合」です。
なので、精神科にかかっていない、もしくは自覚症状がない人の数を合わせたら、日本のメンタル疾患者はもっともっと膨大な数になることでしょう。
病気や障害の自覚症状が遅れる原因は、「精神科=怖いところ・怪しいところ」という認識があるからなのかもしれません。
本書の著者も、当初は精神科について嫌悪感を抱いてましたし。
でも、障害や病気・発作が軽いうちに病院にかからないと、どんどん症状が悪化し、治りが遅くなります。
と後悔しても、もう遅いんです。
なので、少しでも異変を感じたら、すぐに精神科にかかってください。
2.過呼吸になったときは、8秒吐いて4秒吸う
ぼくが本書で一番勉強になったのは、「8秒吐いて4秒吸う」呼吸法ですね。
過呼吸で息が苦しいときって、ついつい息を吸おうとしてしまうんです。酸素を体内に取り込むために。
でも、深く息を吸うには、むしろ息を吐ききった方がいいんですよ。
息を吸いながら歌うことはできない
例えば、歌を歌うときをイメージするとわかりやすいです。
歌を歌う(声をだす)ときって、ずーっと息を吐いている状態ですよね。
で、息継ぎをするために、息を吸います。
これは、人体の構造上、そうなっているからです。
試してみてほしいのですが、「息を吸いながら」声を出してみてください。
息を吸いながら歌うのって、無理でしょ?
このことから分かるように、息を吐ききることで、自動的に息が吸えるようになります。
3.適切な治療をすれば、過呼吸で「即死」することはない
精神科・病院受診をちゃんと続けて、医師の診断通り薬を飲んだりしていれば、まず「即死」することはありません。
ぼく自身、2回も救急搬送されて分かりましたが、普通に生きてますし。
確かに、過呼吸発作の時は、胸は苦しいし息が乱れて、
って、パニック状態になります。
でも、それでも過呼吸で即死することはない。
治療ですが、意識的に呼吸を遅くするあるいは呼吸を止めることで症状は改善します。
患者さんは不安が強くなかなか呼吸を遅くすることができませんので、まずは患者さんをできるだけ安心させゆっくり呼吸するように指示します。
引用元:日本呼吸器学会
どんなに呼吸が乱れても、「8秒吐いて4秒吸う」をちゃんと継続すれば、少しずつ息が楽になっていきます。
もし、どうしても呼吸が整わない・もう無理だと思う場合は、躊躇せずに救急車を呼びましょう。
うしらく的まとめ
未知の病気や障害を発症したとき、
と不安になります。
誰だってそうです。
でも、時間をかけて持病と向き合うことが出来れば、少しずつ回復していきます。
そのためには、まずは自分が患った病気・障害のことを知る必要があります。
そして、その上で持病への対処法や改善策を考えていく。
もちろん、上手くいくことばかりではないでしょう。
だからこそ、治療の成功例や体験談を読み、「ちゃんと治る」というポジティブな気持ちをもってほしいんです。
持病と向き合った時間、勉強して得た知識は、必ず役に経ちますから!